• 今日は引き続き、アルボムッレ・スマナサーラ著「「怒らないこと」。人の怒りの矛先が自分に向いた場合の対処法について紹介する。リンク“ののしっている相手に対して「ああ、そちらはすごく怒っているのだ。苦しいでしょうね。手も震えているようだ。簡単に怒るような性格みたいです。これからもいろいろたいへんなことに出あうでしょうね。それで大丈夫ですか? 心配ですよ」の気持ちで説明してあげればいいのです。”“いつも以... 続きを読む
  • アルボムッレ・スマナサーラ氏による名著、「怒らないこと」がいつのまにか文庫化されていた。心の平穏を求めるすべての人にとって、常備し、ときおり読み返すべき本だと僕は考えている。リンクまずは冒頭付近。“怒るのは簡単ですが、怒りっぱなしの人生はとても暗くて苦しいものです。楽しく気楽に幸せで生きていたいという夢を持ちつつも、それが一向にかなわないのは「ポストが赤いのにも腹が立つ」といった調子で、人生が怒り... 続きを読む
  • 「家庭が貧乏だと塾へも行けず、いい大学に行くチャンスはない」と不満をもつ人も多いらしい。僕自身は高校時代、塾へは夏季講習しか行っていない。それでも医学部に行けた、とドヤる意図はない。僕はIQが高いタイプではないので、高校の授業についていくのが精一杯で、さらに塾へ行くなど時間的に無理だっただけだ。そんな中、多くの医師が、「和田秀樹氏の受験マニュアルから『勉強の要領』を学んだから、塾には行かなかった」と... 続きを読む
  • 鳥谷朝代著「12歳から始めるあがらない技術」を読んだ。リンク僕自身、どちらかといえばあがり症の部類に入ると思うが、社会に出て医師・作家として学会発表や講演をこなすにつれ、かなり太々しくなってきている。僕の3人息子では、しいていえば次男が大きなイベントの前には緊張しやすいのに加え、3男は通常のテストではまったく緊張しないのだが、面接など対人系のイベントではあがってしまう。でもまあ、その程度。というわけで... 続きを読む
  • 今日はアルボムッレ・スマナサーラ著「心は病気(サンガ)」の3回目、最終回。リンクこの本で僕が特に好きな箇所は前回までにあらかた紹介し終えたのだが、今日、もう1回本書を取り上げたのは、なんとこの本では「仏教的なダイエット法」を紹介していて、それについて書きたかったから。「10日間くらい荒行をしなさい」なんてものでは、もちろんない。本書から抜粋する。p172-173“痩せたい人こそ、「よく食べて」ください。ここで... 続きを読む
  • 前回に引き続いて、アルボムッレ・スマナサーラ著「心は病気(サンガ)」のご紹介。リンク僕が好きなところを抜粋して紹介する。p58“あまりにも現実離れした基準や目的はつくらないことです。その代わりに、仕事や勉強をする喜びを味わう、子育てをして、生きていてよかったと思う。そんな自由な心と、毎日生きる喜びを味わう心を持ってほしいのです。それが本当の人生です。”p60“「まったくストレスがなく、リラックスしつつも... 続きを読む
  • 「4週間で幸せになる方法」という本を出している関係上、本ブログではときおり幸福に関係しそうな本を紹介している。今日はスリランカ上座仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラ氏の著書を紹介する。タイトルは「心は病気(サンガ)」。リンクなぜ心は病気か?本書で述べられていることは、「エゴが支配しているから」ということ。その病気を治すにはどうしたらいいか。「自我を捨てればいい」となる。p67“自我を捨てるということ... 続きを読む
  • 前野隆司氏で最後にもうひと記事。今日は前野氏とアルボムッレ・スマナサーラ氏との共著「幸せの法則(サンガ)」を紹介する。スマナサーラ氏はスリランカ上座仏教長老。1980年に国費留学生として来日したのが縁となり、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝達と瞑想指導に従事されている。一方の前野氏は、前回紹介した「幸せのメカニズム」の著者で、肩書は慶應技術大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授... 続きを読む
  • 昨日から紹介しているのは、前野隆司著「幸せのメカニズム(講談社現代新書)」。前回、「やってみよう!」因子について説明したので、今日はそのほかの因子について、わかりやすい箇所を抜粋して紹介する。第2因子 「ありがとう!」因子p146“きのうまでよりも幸せになるために。それは、今日から、一歩を踏み出し、何か新しい出会いを始めることです。つまり、「つながりと感謝」を伸ばすこと。これが、幸せのためのステップな... 続きを読む
  • 昨日、一昨日と前野隆司氏によるネット記事を紹介した。せっかくなのでついでに(失敬)ご著書にも触れたい。「幸せのメカニズム(講談社現代新書)」。日本語で幸福学について読みたければ、まず手に取るべき教科書のような本だ。この本では幸せになるための項目を4つの因子として紹介している。第1因子 「やってみよう!」因子第2因子 「ありがとう!」因子第3因子 「なんとかなる!」因子第4因子 「あなたらしく!」因... 続きを読む
  • 少し前の本だが「When 完璧なタイミングを科学する(講談社)」からの紹介。アーリーリタイアブログ的にちょうどいいと思ったのは、「仕事の辞めどき」という部分で、次の5つの質問のうち2つ以上ノーという答えが出たなら、仕事を辞めるべき時かもとのことだ。アーリーリタイアに興味がある人にはぜひやってみてもらいたい(ただし、これはリタイアではなく転職を前提としている)。1.次の就職記念日に、この仕事をしていたいだ... 続きを読む
  • 昨日紹介した福岡伸一によるエッセイが面白かったので、こちらの書籍もついでにご紹介。リンク家を持つ自由、持たない自由同じコストを払いつづけるなら家賃ではなく、ローンを払って最後は自分の持ち家になる方がよい。いやいや、人生、いつ何時、何が起きるかわからないから、巨額の借金など背負わず、住みたい場所に住めるほうがいい。持ち家VS賃貸は、住まいをめぐる永遠の論争らしいが、迷うときは生物学にまなぼう。登場する... 続きを読む
  • 禅の実践者として、仏教の「無我」については何度か書いてきた。この「無我」と似たことを積極的に提唱している科学者がいる。提唱されている概念は「動的平衡」で、提唱している科学者は福岡伸一という生物学者。著作は多いのでどれを紹介するか迷うところだが、コンパクトにまとまっている点を評価し、下記書籍から引用する。リンクp53~皆さんは、自分の体は個体だと思っているでしょう。でも、少し長い時間軸で見てみると、絶... 続きを読む
  • 斎藤孝著「上機嫌の作法」を興味深く読んだ。リンクまずは冒頭部分から引用。p11なんて無意味に機嫌の悪い人が多いのでしょう。(中略)くよくよして、むっとして、無気力でいて、何か新しいものが生まれるのでしょうか?私には、不機嫌さは「なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため」だとしか考えられません。半ば同意。ただし不機嫌さは「なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため」というより、もっと直截に「上機... 続きを読む
  • 「4週間で幸せになる方法」という本を出しているためもあり、ときどき「幸福本」を紹介している。今日は前回に引き続き、ブレット・ブルーメンソール著「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣(ディスカバー・トゥウェンティーワン)」。リンク気になったアドバイスを抜粋していく。日記はもちろん義務ではなく、気楽なものです。初めて取り組むときには、1日5分だけ、などと目標時間をもうけると習慣化できます。1日のうち... 続きを読む
  • 「4週間で幸せになる方法」という本を出しているためもあり、本ブログでも時々、いわゆる「幸福本」を紹介している。今回紹介するのはブレット・ブルーメンソール著「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣(ディスカバー・トゥウェンティーワン)」だ。リンク1週間に1つで52記事なら、さしずめ「1年で幸せになる方法」ということになる。このタイトルに対して僕がまず感じたのは、「それは長すぎるよ」という不満。現在50過... 続きを読む
  • 昨日に引き続き、俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニストであり、劇団『大人計画』の主宰を務める鬼才によるエッセイを紹介。松尾スズキ著「人生の謎について(マガジンハウス)」。リンク裸の王様正月というのは晴れがましいものだが、それが毎年来るのが心底憂鬱だった時期がある。実家に帰るのが嫌だったのだ。父が死んで母は一人暮らしをしていたのだが、歳をとり、家族が集まる正月の支度をするのが億劫になり... 続きを読む
  • 松尾スズキという人がいる。俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト。劇団『大人計画』主宰、つまり阿部サダヲや宮藤官九郎のボスであり育ての親ということになる。しかし本人の立ち位置は微妙で、いまだ「メジャー」になりきれないところがあり、意外と世間には知らない人も多い。僕は以前から松尾スズキ氏の大ファンで、地方在住ゆえ舞台を見に行く機会こそないものの、彼が監督、または主演している映画や著作は... 続きを読む
  • 「4週間で幸せになる方法」という本を出している関係上、幸福に関係しそうな本を時々紹介している。今回紹介するのは小池龍之介著「読むうちに悩みが空っぽになる人生相談(王様文庫)」。リンク仕事でミスを指摘されると自分でも驚くほど過剰に反応し、またミスをしてしまう、との相談には・・・p117“仕事を指摘されると、誰しも「自己イメージ」が傷ついてグラつくものであります。なぜなら、「自分はちゃんと仕事もできるし、... 続きを読む
  • 昨日に引き続き、小池龍之介の「苦しまない練習(小学館)」を紹介する。リンク小見出しは「悪魔から身を守る」p83~“隣の家に住む人の出す音がうるさかったら、「ああ、うるさい」とイライラする―そのような状態をブッダは悪魔の「軍隊」に攻め込まれる、という比喩で表しました。(中略)攻め込んできた軍隊は「音」そのものではありません。「音」に対してイヤだと考えなければ、苦しみませんし攻め込まれないのですから。音そ... 続きを読む
  • 今回紹介するのは小池龍之介著「苦しまない練習(小学館)」。リンク一時期、かなりテレビで露出もしたので、ご存知の方も多いと思うが、人物像をウィキペディアから引用する。大阪府生まれ。東京大学教養学部卒業。大学ではドイツ地域文化研究分科で西洋哲学を専攻。その後、浄土真宗本願寺派教師課程で教師資格を取得。僧侶派遣アルバイトなどを経て、実父・小池法雄が住職を務める山口市の浄土真宗本願寺派正現寺副住職を務めて... 続きを読む
  • 今日紹介するのはメンタリストDaiGoによる、「メンタリストDaiGoのポジティブ辞典(セブン&アイ出版)」。リンクどうやらDaiGo氏のツイットをまとめたものらしい。こう書くと安っぽく聞こえるかもしれないが、ポジティブな呟きが400以上掲載されていて、むしろお得感すら漂う。通読はきついけど、バッグの中に忍ばせておいて、メンタルに落ちた時の隙間時間にページをめくるのであれば、ちょうどいいかもしれない。僕自身が好きな... 続きを読む
  • 今回紹介するのは茂木健一郎著「幸福になる脳の使い方(PHP新書)」。著者はマスコミでの露出も多い脳科学者だから、あらためて説明する必要もないだろう。この本では脳科学者の立場から幸福について語っており、興味深い。今日はその中から「散歩の効用」の部分を引用する。“脳の奥の方にはデフォルト・ネットワークといういわばメンテナンス回路があるのですが、これがまさにボーッとしているときに活動し始めます。(中略)さら... 続きを読む
  • 出口治明著「出口版 学問のすすめ」の紹介。今日が最終回。池谷裕二氏との対談部分から「集中力について」の部分を引用する。出口集中力とはそもそも何でしょうか。池谷集中力の正体は、意外に思われるかもしれませんが、鈍感であることです。日常生活では、物音がしたり、話し声が聞こえたり、スマホの画面が目に入ったりしますね。こういう、集中力をそぐものをディストラクターといいますが、それを無視する力が集中力です。野... 続きを読む
  • 昨日に引き続き、出口治明著「出口版 学問のすすめ」の紹介。今日は脳科学者・池谷裕二氏との対談部分から興味深かった個所を引用する。母国語と外国語について出口人間が物事を考えるときには母語を使っているので、僕は国語を大事にしなければいけないと考えているのですが、とある先生から、「いや、たとえばハンナ・アーレントの思想を理解しようと思えば、ドイツ語を勉強したほうがいいのでは?」と指摘されました。母国語以... 続きを読む
  • 出口治明著「出口版 学問のすすめ」を興味深く読んだ。知識を「覚える」方法について、出口氏はこう語っている。たとえばおもしろい本を読んだら、僕は周囲の人に「こんな本読んだで」「これはおもろいで」というように、その本の内容やおもしろかったポイントを話します。誰かに会うたびそういう話をするので、内容を覚えてしまうのです。(中略)アウトプットすることが大事なら、読書日記をつければいいじゃないかという意見も... 続きを読む
  • 小池龍之介著「解脱寸前」の紹介。今回が最終回。リンク今日は日々を「瞑想的」に生きるための、僕が知る中でもっとも実践的なアドバイスを紹介する。p217 解脱寸前――おわりに より(前略)その素朴さとは、こんな感じです。日々、人に優しくして己を損なわないように戒めを守りつつ、内面を観察し、集中や無執着の訓練をする。以上!という具合。結局のところ、どんなに心の本質について理論的にスッキリ理解したりしても、そ... 続きを読む
  • 引き続き小池龍之介著「解脱寸前」の紹介。リンクp108 「私は、いません」より抜粋。(前略)いかにマインドフルネスを洗練させてみましても、心の中にポコポコ生じてくる思考を観察すれば観察するほど、①まず一瞬先に思考が生じ、②ほんの一瞬遅れないし、もっとも早くて同時にそれに気づく、という、決して先回りできない順番でしか、気づけないことが分かるはずです。マインドフルネスと集中力が高まれば高まるほど、思考が生... 続きを読む
  • 昨日の「イワク」解説に引き続き、今日は小池龍之介著「解脱寸前」の本体を紹介する。リンクp104「考えをスルーする練習」より。この心の中に発生するいろいろな考えと見解は、自分で作っているものではなく、それゆえ自分のものでもない。(中略)私たちにとって、優しく気配りもできると、大変に良い印象を与えている、Aさんという知人がいたと仮定します。そして私たちの家族や友人といった身近な存在がもしも、「Aさんって... 続きを読む
  • 今日紹介するのは小池龍之介著「解脱寸前」。え、あのイワクつきの……と反応された読者もいると思う。実はこの本は僕のお気に入りのひとつで、今まで何回も読み返している。しかし「イワク」部分が気になって、今までは取り上げずにきた。現在、僕自身が再度瞑想にはまっているのもあり、思い切って紹介してみたい。リンクまずは小池氏の紹介。アマゾンから。1978年生まれ。出家名は空朴。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌... 続きを読む
  • 村上春樹著「雑文集(新潮社)」の中にとびきりおもしろいエッセイがあった。タイトルは「ノルウェイの木をみて森を見ず」というもの(タイトルもまた、うまいなあ)。リンクビートルズの名曲「ノルウェイの森(原題;NORWEGIAN WOOD)」において、「NORWEGIAN WOOD」は何を意味するのかというのがテーマだ。多くの人は知っていると思うが、村上春樹の同名の長編小説はビートルズのこの曲を題材にしている。ノルウェーの森は実際に... 続きを読む
  • 親ガチャについて最終回。昨日予告したとおり、今日は収入に寄与する要素について。リンクまず前提として、遺伝の影響は子供の頃は大きく成長と共に小さくなりそうなものだが、実際は逆らしい。図は認知能力について、これまでに研究され発表された様々なふたごのデータをまとめたメタ分析の結果です(Haworth, et al., 2010)。児童期から成人期初期にかけて、遺伝の影響は40%から60%に上昇し、環境は共有環境も非共有環境もそれ... 続きを読む
  • 親ガチャについての続編。リンクまずは図をみてほしい。下の段ではそれぞれの性質への寄与率について、上から非共有環境(緑)、共有環境(赤)、遺伝(青)の比率がまとめられている。以下は引用。いくつかの例外はあるものの、ほぼすべての心理的・行動的特徴に遺伝の影響があり、その大きさは30~50%、ものによってはもっと大きいのもあります。とにかくほぼ普遍的にあるが、だからといって遺伝によってすべてが決まっているの... 続きを読む
  • 親ガチャという言葉が一時期流行った。ググってみるとこんな解説が。「子どもは親を自ら選ぶことはできない」という意味です。 人生を大きく左右する家庭環境や境遇などは運任せだということを指します。人によって定義は違うようだが、受け継いだ遺伝子より家庭環境に重点をおいた論説が多いように見受けられる。心地よい話ではないが、確かに真実。そして遺伝や家庭環境がその人の才能や人格に与える影響力の度合いは、ある程度... 続きを読む
  • 今日紹介するのは橘玲著「裏道を行けーディストピア世界をHACKする(講談社現代新書)」。リンク橘氏の本は好きでよく読むし、本ブログでも何度か紹介している。今回も橘節満載で楽しく読めた。この本では最終章「世界をHACKせよーどうしたら残酷な現実を生き抜けるか?」で本ブログの主テーマのひとつであるFIREに触れているので、その部分を中心に紹介する。p237~FIREの目標は、お金を使わない質素な生活をしてできるだけ... 続きを読む
  • 『「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟 (集英社新書)』のご紹介。著者は諸富祥疲彦さんという心理療法家。1963年生まれだから、僕より5歳年上ということになる。共感するところが多いなと思いながら読み進めたのだが、それもそのはず、ユングやマズローからの引用が多い。僕の考え方もそれらの偉人たちから大きな影響をうけているので、著者と似た思想になって当然、ということになる。この本のAmazonでの... 続きを読む
  • エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンクここまで3回にわたり、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下してきたらしという内容を紹介してきた。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html )では今後人類はどのような運命をたどるのか?著者らの見解は極めて悲観的だ。p258... 続きを読む
  • エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目は古来より人類がいかにして知能を上げてきたかについて、2回目は産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について紹介してきた。3回目の今日は、人類の知能が低下している根拠について。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-... 続きを読む
  • エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目の昨日は人類がいかにして知能を上げてきたかについて書いた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html2回目の今日は、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について、概略を第1章から抜粋。p9医学は急速に進歩し、かつて3人に1人が成人すること... 続きを読む
  • エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)」を紹介する。産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が著しく低下してきており、近い未来に現在の文明は急速に崩壊するだろうとの主張。内容は過激で、ところどころ不快ですらあるのだが、ある程度納得せざるをえないだけの科学的データが盛り込まれている。リンクまず本書では、人類の誕生から産... 続きを読む
  • 友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」の紹介は今日が最終回。本ブログの読者はほとんどが僕と同じ「中年」だと思うので、「中年期の価値観(p228~)」から抜粋する。リンク中年期には、後悔しない生き方が鍵となります。人生を折り返すにあたり、自分にとって一番大切なことを、改めて考えてみましょう。日々の生活に忙殺されていると、忘れてしまいがちなことです。ただ、今しっかりと... 続きを読む
  • 友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」の紹介。4回目の今日は、今回は第4章「自分に合った幸せを見つける」の中の「社会とのつながり」から。リンク子育てに関連する部分を紹介する。p217~自制心と学業成績の深い関係を示す研究はいくつもあります。ペンシルバニア大学の心理学者ダックワースとセリグマンによると、自制心が強い子は、衝動的な子に比べて、よい成績をとったり、上位の高... 続きを読む
  • 友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」の紹介。3回目の今日は第4章「自分に合った幸せを見つける」の中の「社会とのつながり」から。リンク安直だが末尾の「まとめ」から引用。①幸せになりたければ、幸せな人のそばにいるとよい。②幸せの伝播力には、物理的にそばにいて、頻繁に接触があることが大事。③幸せの伝播力は、男女間よりも、同じ性別間でのほうが高い。④20代の時の交流の量、30代... 続きを読む
  • 昨日に引き続き、友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」から。リンク今日は「アファメーション」と呼ばれる方法を紹介する。(p122~)思考は、過去の経験の産物です。私たちの実体験が、どのように考えるかに影響しています。ただ、現実世界における経験だけがすべてではありません。想像による疑似経験でも、記憶に刷り込まれていきます。このため、想像力を働かせて、特定のイメージを... 続きを読む
  • 今日から数回にわたり紹介する予定なのは友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」。リンク以下はAmazonでの解説。「幸せはお金では買えない?」「お金に執着する人は、不幸になりやすい?」「お金持ちは、貧乏な人よりも幸せ?」…こうした疑問に科学はどう答えるのか。行動経済学の専門家が、最新の「幸福学」の知見とデータをもとに、一人一人の特性に合った「幸せ」を提唱する。著者について青... 続きを読む
  • 今回紹介するのはタル・ベン・シャハー著「ハーバードの人生を変える授業(大和書房)」。著者は心理学博士で、本書発行当時のデータだと、イスラエルのヘルツリヤ学際センターで教鞭をとっている。この本からは、「お金を理解する」という項を紹介する。p188ダニエル・カーネルマンの研究からの引用。“高収入があると幸せになると広く思われていますが、それは幻想にすぎません。平均以上の収入のある人は比較的人生に満足はして... 続きを読む
  • 今回で最終回、「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」(集英社インターナショナル)から。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくという内容なのだが、これに対するAmazonでのカスタマーレビューが興味深かった。半分近くが星5つなのだが、低評価のレビューもちらほら。その中でも星1つをつ... 続きを読む
  • 前回に引き続き、「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」(集英社インターナショナル)から。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくという内容だ。僕は以前から幸福学やポジティブ心理学に興味があって、多くの知見に納得してきたのだが、どうにも腑に落ちないデータもいくつかある。その代... 続きを読む
  • 今日から数回にわたり「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」のご紹介(集英社インターナショナル)。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくというもの。発想と行動力に興味を抱いて手にとったところ、なかなかおもしろい内容だった。ちなみに幸福度調査トップのコスタリカでは、平均で8.5... 続きを読む
  • 少し前のベストセラーではあるが、今日引用して紹介するのは「ライフシフト(東洋経済新報社)」。この本からきた「人生100年時代」という言葉は、その年の流行語大賞候補に挙げられている。現在まで人類の平均寿命は伸び続けてきており、データ上はそれが頭打ちになる兆しはない(つまり、伸び率の鈍化がみられない)。このまま寿命が伸び続けるとすると、現在50歳未満で先進国に住む人は100歳くらいまで生きる公算が高くなるのだ... 続きを読む

内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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