• 7年前の院長ブログより転載*****************************************1枚のしおりとある平日の朝、たまたま少し早い時間に目が覚めたので、家族が起きてくるまでの短い間、一人でゆっくり過ごそうと思い、気に入っているエッセイ集を手に取りました。私は好きな本は何度も読み返すタイプ。もちろん、新しい本との出会いも大切ですが本には当たり外れがあるのも事実なので、ゆっくり時... 続きを読む
  • 7年前のお話し。開業医時代の「院長ブログ」より。************************************************************先週の日曜日、特に予定のなかった私は、日中、ダラダラとテレビを見たり、本を読んだりして過ごしていたのですが、夕刻になりさすがにこのまま一日を終えるのももったいないような気がして、息子たちに散歩にでも行かないか、と声を書けました。長男 「学校と塾の宿題が終わらないから、やめとくわ」次男 「妖怪... 続きを読む
  • 前回は我が家で実際に実践した英検準2級取得までの道のりを書いた。ここから先は現在進行形。来年か再来年の始めには、中学校1年生、小学校5年生の息子ふたりに英検2級を取得させたいと考えている。選んだのは高校生用の英語教材DUO(デュオ)セレクト。リンク378の例文が紹介され、例文1つあたり4つの重要語が覚えられるという効率の良さが売りだ。これを前回紹介した「例文で覚える中学英単語・熟語1800」で行ったのと同様に1日1... 続きを読む
  • 昨日は僕が英語教育を重視する理由について述べた。今日は実際の勉強法について。これは子供への教育はもちろん、英語を話せるようになりたい大人にも活用してもらえるはずだ。まず手始めはローマ字。ローマ字から始めるデメリットもないわけではないが、やはり無難だし、日本人には馴染みやすい。それが終わったら本格的に学習をスタートする。語学の基本は、なんといっても基本文を暗記すること。しんどい作業だが、ここを飛ばし... 続きを読む
  • 僕はそれほど子供の教育に熱心ではないが、英語だけは自分でしっかり教えている。一番の理由は英語教育は親ができる数少ないことのひとつだから。下図の下段中央に注目してほしい。才能の発露において、ほとんどの分野は遺伝(青色)と非共有環境(緑)で決まり、親が与えられるもの、すなわち共有環境(橙)が影響を与えられるのは外国語くらいなのだ。(環境について詳しくは右記事参照 https://fire-earlyretire.com/blog-entr... 続きを読む
  • 先日、カナダ人の古い友人と、久しぶりにスカイプで話をした。僕はアーリーリタイア後、飲みに出て人に触れ合うような機会は少しずつ減ってきていた(コロナ禍に関わらず)。ストレスがたまらないから、ストレス発散の機会が必要ないというのが大きな理由だ。酒場で飲むより、ひとり自宅で映画を観たり、本を読んだりしながらグラスを傾けることを好むようになった。そのことを話すと、友人は少なからず驚いたようすで、「てっきり... 続きを読む
  • 村上春樹著「雑文集(新潮社)」の中にとびきりおもしろいエッセイがあった。タイトルは、「ノルウェイの木をみて森を見ず」というもの(タイトルもまた、うまいなあ)。リンクビートルズの名曲「ノルウェイの森(原題;NORWEGIAN WOOD)」において、「NORWEGIAN WOOD」は何を意味するのかというのがテーマだ。多くの人は知っていると思うが、村上春樹の同名の長編小説は、ビートルズのこの曲を題材にしている。この曲、聴けば知っ... 続きを読む
  • 旧院長ブログより転載。7年前のお話しです。*************************************つるかめ算小学生の時に習った、つるかめ算って、覚えていますか? つるかめ算は、鶴と亀のように異なる足の数を持つ動物の個体数の合計と、足の数の合計が分かっているときに、それぞれの個体数を求める算術です。  例えば、このような問題。「鶴と亀が合わせて9匹います。足の数は合わせて26本です。... 続きを読む
  • カクテルを家庭で楽しもうとする際、ジントニックやキューバンリブレといったロングカクテルならともかく、ショートカクテルは難易度が高い印象があると思う。今回、誰でも簡単につくれる方法を発案したので紹介したい。本記事で例示するのは「カクテルの王様」ことマティーニ。バーテンダーの実力がもっとも問われるこのカクテルを、素人が簡単につくることができるのである。まずは本来の作り方。① ミキシンググラス(大きなグラ... 続きを読む
  • アーリー/セミリタイアブログをみていると「リタイアしたら時間を持て余して困る、あるいは、そうなるんじゃないだろうかと不安だ」という文章が散見される。そんな奴はリタイアせんでよろしい! ではあまりに不親切なので、今日はお節介にもそれについて考えてみたい。幸福度を高めるためには今あるものを増やすより、ないものを得ることの方が重要であることが研究によりわかっている。例えば僕ら夫婦でいえば、長男が生まれてか... 続きを読む
  • 7年前の旧院長ブログより転載。FIREを真剣に考えるようになったのはこの辺りからだったような気がします。******************************************************************幸福学を知っていますか?皆さん、幸福学という学問があることを知っていますか? 今年に入ってからNHKのテレビ番組 「白熱教室」 で取り上げられたこともあり、話題になっているようです。私自身は科学者の端くれとして、幸福学についても多少の知... 続きを読む
  • アーリーリタイアして気づいたことのひとつ。それは通勤時間のもったいなさ、だ。僕は地方都市に住んでいて、現役医師時代、クリニックへの通勤は車で片道20分程度だった。その頃は、「通勤が20分ですむなんてラッキーだよな。首都圏じゃこうはいかないはず」あるいは、「20分くらいは音楽を聴きながら運転するのもいいな」などと思っていたのだが、アーリーリタイアした今となっては、「よく毎日40分も通勤に使っていたよな」とい... 続きを読む
  • 昨日の引き続き、7年前の院長ブログより転載。**************************************************************先週の妻と長男とのやり取りが好評だったので、その続きです。少し前にマンデラ元大統領の追悼式典で、手話通訳がでたらめだったため騒動になったのを覚えていますか?その報道を見た小学校4年生の長男が、「通訳? ということは手話も国によって違うの?」と質問してきたので、手話についてある程度知識のある妻が... 続きを読む
  • 7年前のお話しです。開業医時代の院長ブログより転載。***************************************現在小学校4年生の長男は熟語やことわざが大好き。いろいろな本を読んではマメに知識を吸収しています。これでなんで国語の成績が伸びないんだろう?先日、その長男が妻に質問をしました。「便乗っていう言葉の意味がどうもすっきりとわからないんだけど」ほお、なかなか高度な熟語にまで手... 続きを読む
  • 親ガチャについて最終回。昨日予告したとおり、今日は収入に寄与する要素について。リンクまず前提として、遺伝の影響は子供の頃は大きく成長と共に小さくなりそうなものだが、実際は逆らしい。図は認知能力について、これまでに研究され発表された様々なふたごのデータをまとめたメタ分析の結果です(Haworth, et al., 2010)。児童期から成人期初期にかけて、遺伝の影響は40%から60%に上昇し、環境は共有環境も非共有環境もそれ... 続きを読む
  • 親ガチャについての続編。リンクまずは図をみてほしい。下の段ではそれぞれの性質への寄与率について、上から非共有環境(緑)、共有環境(赤)、遺伝(青)の比率がまとめられている。以下は引用。いくつかの例外はあるものの、ほぼすべての心理的・行動的特徴に遺伝の影響があり、その大きさは30~50%、ものによってはもっと大きいのもあります。とにかくほぼ普遍的にあるが、だからといって遺伝によってすべてが決まっているの... 続きを読む
  • 親ガチャという言葉がはやっている。ググってみるとこんな解説が。「子どもは親を自ら選ぶことはできない」という意味です。 人生を大きく左右する家庭環境や境遇などは運任せだということを指します。人によって定義は違うようだが、受け継いだ遺伝子より家庭環境に重点をおいた論説が多いように見受けられる。心地よい話ではないが、確かに真実。そして遺伝や家庭環境がその人の才能や人格に与える影響力の度合いは、ある程度わ... 続きを読む
  • 流行語大賞。今年も「うっせえわ」「リアル二刀流」など、よく聞いた言葉が候補に挙がっていますね。今日は6年前のブログから転載しました。ナツカシイ!***********************************************************我が家の流行語大賞『ユーキャン新語・流行語大賞』 のノミネートが今年も発表されましたね。「ラッスンゴレライ」、「あったかいんだから」、「安心してください」 など、確かにうちの子供たちが楽しそうに連呼してい... 続きを読む
  • アーリーリタイアして6年たつ。その間、少しずつ失われたものがある。解放感だ。リタイア直後の解放感はなかなかのものだった。大きな束縛や重圧から解き放たれ、なにもしないでいい状態。学生時代の夏休み初日みたいなものと言えば、リタイアを未経験の人にも容易に想像してもらえると思う。残念ながらその解放感はもはやない。もちろん仕事に戻りたくなったりはしない。暇を持て余すことも、もう一度稼いで贅沢をしたいと思うこ... 続きを読む
  • アメリカ人の友人から聞いた話がおもしろかったので、ご紹介しますね。彼は僕と同い年で、新潟にもう30年くらい住んでいます。先日、某ホテルでイベントをすることになり、ホテル側と電話で打ち合わせ (彼は日本語がペラペラです)。細かいところまで詰めた後「じゃあ、これから代金を払いに行きますね」 と告げて、ホテルに向かったのだそうです。ここからは、彼の弁。すぐホテルに着いたんだけど、こういう時、お金は会場で払... 続きを読む
  • 医師の端くれとして、今日は医学的なお役立て記事を上げてみます。顔は一般に皮脂の多いところとされているため、市販されている洗顔料は皮脂を取る効果の強いものが中心です。しかし乾燥肌の人の場合、皮脂の多いところは額、鼻といったいわゆる「Tゾーン」だけで、目のまわり、口のまわり、頬といった「Uゾーン」はむしろ乾き気味。それなのに顔全体を同じ強さで洗えば、Tゾーンのべたつきが取れる頃にはUゾーンはカサカサに... 続きを読む
  • 6年前のお話し。旧ブログから転載。***************************************先日、故・中島らものエッセイを読み返していたら、こんなことが書いてありました。「買い物が苦手だ。のっぴきならない事情でデパートなんか行くと、入って約10分くらいであぶら汗がでてくる」その気持ち、よ~く分かります。実は私も買い物がとても苦手。妙に緊張してしまうんですよね。買い物が好きな人に... 続きを読む
  • 自分なりの幸福論、あるいは幸福達成術を書いてみたいと4年前のある日、ふと思い立った。脳科学・幸福学・心理学・精神医学などについてある程度の知識はあるつもりだから、それなりに実のあるものが書けるのではないか?人のために、ひいては自分や自分にとって身近な人々のためにも。最初はポジティブ心理学、幸福学の本をひたすら読み漁った。数カ月もすると、どの本を手にとっても以前に読んだような内容ばかりで、目新しい知... 続きを読む
  • 前回までに書いたように橘氏の著作は、幸福の「資本」論も含めなかなか一筋縄ではいかない。リンク「おもしろいなあ」と「ちょっと待てよ」をくり返しながら読み進めるうちに(疑問を感じながらもどんどん読めてしまうのは、筆力の見事さというしかない)、ついに本書のクライマックス。金融資産、人的資本、社会資本を一体としてとらえる「幸福の統一理論」を以下のように結論づけている。① 金融資産は分散投資する② 人的資本は好... 続きを読む
  • 前回、橘氏の本には弁解の余地も多々あるとはいえ、ふたつの大きな欠点があると書いた。ひとつは自著からの引用が多い、すなわち同じことを繰り返し書く癖があるというもの。この幸福の「資本」論も、半分くらいは以前に書いたものからの引用や焼き直しになっている。僕自身は過去の本を何冊ももっているので、これだ重複が多いとさすがに買おうという気にならない。図書館で借りて、新しい部分に目を通すことができれば十分だ。ふ... 続きを読む
  • 今日から数回は橘玲著、幸福の「資本」論について。まず僕の橘氏に対するスタンスはというと、「非常に気になる作家」という感じになる。一番の理由は2006年に刊行された、名著「臆病者のための株入門(文春文庫)」に大いに感銘をうけたこと。デイトレからインデックス投資、さらにプライベートバンクまで、投資というものの実情をとてもわかりやすく解説しているのに加え、文章もいい。たった810円なので投資に興味があって、読... 続きを読む
  • 6年前のお話し。先日の夕食後、デザートに出されたバナナを食べながら、小学校5年生の長男が言いました。「そうそう、バナナに塩をかけるとおいしくなるんでしょう?」「バナナ? それを言うなら、スイカよ」妻がそう答えると、最近なにかと反抗的な長男は挑みかかるような口調で言い返します。「バナナだって! 友達の〇〇くんが言ってたもん!」「まあまあ」つまらぬことで口論になる前にと思い、私が間に入って止めました。... 続きを読む
  • 下の息子ふたりが暇そうにしていたので、久しぶりに近所の公園にでかけた(最近は子供たちが忙しくなったので、以前ほど一緒に公園へは行かない)。その時、ふと思い出した。昔は子供と公園に行くとき、必ず文庫本を持ってきていたなあ、と。現役医師時代、下の子はまだ幼稚園児だったから、公園で遊びたいといえばついていかざるをえなかった。もちろんブランコを後ろから押してやったり、一緒に遊んだりすることもあるが、息子が... 続きを読む

内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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