「いい大学に入るメリットは有名企業の面接に呼んでもらえる可能性が高まる点」に納得。藤沢数希著「コスパで考える学歴攻略法」を読んで


藤沢数希著「コスパで考える学歴攻略法 (新潮新書)」を興味深く読んだ。


まずはアマゾンでの解説。

子供の教育には多大な費用と時間を割かねばならない。家庭の限られたリソースを使って、いかに効果的に果実を得るか。中学受験と高校受験ではどちらがコストパフォーマンスがいいのか。身も蓋もないが、子供にはできれば一流大学を卒業し、高い年収を得られるやりがいのある仕事に就いてほしい。そんな親心に応えるべく膨大なリサーチと実体験をもとに、子供が現代の学歴獲得競争で勝ち抜くための戦略を論じる。

僕自身は医学部を受験し、医者になった。その際、別の進路を考えることもなかったため、興味の対象は「どの公立大学の医学部を受験するか」しかなかった(私立の医学部に行かせてもらう経済的余裕はなかった)。
したがって、おおまかな序列がわかるのは国立大学だけで、私立大学や医学部のない公立大学については、どの大学がどの程度のレベルなのか、よく知らないまま今に至っている(一連の私立大学を指す『MARCH』という言葉を知ったのもここ最近だ)。
しかし息子たちが成長するにつれ、僕も親としてその辺の知識を習得する必要がでてきた。
著者の藤沢数希氏は以前からツイッターでフォローしていて、受験・進学に対する考察の鋭さは知っていたため、その集大成がこの1冊なら、と迷わず購入した。

まずは個人的に勉強になったところ。

P35~
実利的には、苦労して受験勉強をしていい大学に入ると就職活動で有名大企業の面接に呼んでもらえる可能性が高まる、というだけのことである。そして、前述のように、就職活動では面接で格上の大学の学生が落とされ格下の大学の学生が内定を得る、ということはいくらでもある。それは例外というほどのことではなく、とてもふつうに起こることだ。実利的には、格の高い大学に必死に受験して入ることのメリットはこの程度のものなのだ。

なるほど。いきなり知りたかったことの核心に触れることができた。
藤沢氏は、「だから大学名なんてたいしたことはない」という文脈で紹介しているが、
「大企業に入るなら、一流大学を出ていないとスタートラインに立つのが難しい」
と置き換えることもでき、であればその子の志望内容によっては重要にも思える。
たかが大学受験、されど大学受験といったところか。

ちなみに僕は地方在住なので息子たちには中高一貫という選択肢はあまりなく、基本的には高校受験を経ることになるのだが、藤沢氏は高校受験組の弱点は数学の遅れにあると指摘。

P157~
筆者の肌感覚でしかないが、中学3年間の数学の分量を①とすると、数学ⅠAⅡBが⑥で数学Ⅲが④ぐらいはある。つまり、高校数学は中学の10倍かそれ以上の分量なのだ。高校3年は大学入試の演習に費やしたいので、高校受験組はこの10倍の分量をたったの2年間で学ぶ必要があるのだ。

これは僕の肌感覚にも一致する。中学校時代、数学は得意科目と認識していたのだが、高校入学後、いきなりすごいスピードで授業が進行し、このままでは落ちこぼれるのでは、と慌てふためいた記憶がある。
藤沢氏からの提案は、中学生のうちに高校数学に手をつけておいてはどうか、というもの。もし息子たちに余力があればぜひそうさせたい、と素直に同意。

英語に関しては、日本の教育の不備を指摘した上で、「中学3年までに英検2級には合格しよう」と述べている。
これにも僕は完全に同意で、息子たちには英語を先取りで学ばせている。内容も藤沢氏の主張とかなり重なっているように思える。
(参照;僕が子供への英語教育を重視する理由 ~ 我が家の英語学習法その1
子供にある程度の学歴をもたせたいと考えている親にとって、お薦めというより、むしろ必読の書と呼ぶべきだろう。受験情報に弱い地方在住の(元)医師としては、数々の有用な知見を得ることができた。

ただしこの本、一部情報がおかしいところもあって……。
明日は同意しがたい点について書く予定でいる。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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