そのセリフ、恋愛チートの教祖に言われたくないw ~ 藤沢数希著「コスパで考える学歴攻略法」を読んで3


藤沢数希著「コスパで考える学歴攻略法 (新潮新書)」の紹介。今日が最終回。
1回目はこの本のいいところを引用し、2回目はいささか強引とも思える資料の出し方について苦言を呈した。
3回目の今日は、この本で一番おもしろかったところを紹介したい。


名門公立高校に進学するための、内申点対策について。

p160~
英語や数学や国語などの内申点は、中学の定期試験で決まってくるのだとしたら、当然だが定期試験で高得点を取るための対策をしよう、というせせこましい考えがうまれてくる。地域の塾などは、生徒たちが通う中学での過去問を保存しており、定期テスト対策で過去問をやらせるところもある。さすがに、これはやめたほうがいい、というのが筆者の率直な意見だ。(中略)公立中学校の定期テストごときに、過去問を手に入れるようなチートで対応しようというのではこの先が思いやられる。

ちょっと待ってくれ。
藤沢数希氏といえば、そもそも「恋愛工学」で有名になった人ではないか!
恋愛工学とは何かというと、本人の弁によると、
https://gendai.media/articles/-/49254
「進化生物学や心理学の膨大な研究成果を基に、金融工学のフレームワークを使って、ナンパ理論を科学の域にまで高めたもの」
とのこと。
女性をあえてディスることにより自分に対する関心を高めさせたり、イエスセット(「はい」と答えることが出来る質問を繰り返し、その流れで「はい」と言わせるテクニック)や、ダブルバインド(「飲みに行くなら金曜日が良い?それとも土曜日?」「食事に行く?それともカラオケ?」と、どちらを選択したとしても「出かける」結論に導ける話し方)を駆使して女性を口説く、よく言えば裏技、考えようによっては「チート」である。
恋愛チートの教祖が「過去問をチェックしてテスト対策にあたる」という当然の対策をチート扱いし、「この先が思いやられる」と嘆くのは、いくらなんでもお門違いじゃない? と笑ってしまった。
恋愛工学に頼ってナンパを繰り返すほうが、僕の感覚ではよほど「この先が思いやられる」状況に思えるのだが。

と、いろいろ文句もつけたが、斬新な角度から受験に切り込んだ良書であることには間違いなく、受験生やその親にとって必読の書と再度お薦めした上で、本シリーズはおしまい。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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