僕自身、本を出したのに加え、何かと人と違う生き方をしているのもあって、時には不条理(に僕には思える)な批判にさらされることもある。p114~
批判に強くなる方法はひとつしかありません。批判を目にしないことです(笑)。僕もしょっちゅう批判を受けていますが、激しい批判を受けて、「柳に風」とへらへら笑っていることはなかなかできません。生身の人間ですから、やはり傷ついたり腹が立ったりします。だからできるだけ見ないようにする。でもそう思っていても、避けがたく目についたり、人づてに耳に届いたりすることはあります。そういうときは、「おまえは創作者になりたいのか、それとも評論家になりたいのか、どっちなんだ?」と自分に問いかけてみることです。そうすると「どれだけこっぴどく批判されても、何もつくり出さずに批判だけする側に回るよりは、何かをつくり出して批判される側に回るほうが、まだいいよな」と思えるはずです。うまく折り合いをつけて、がんばってくださいね。
質問者の不安に寄り添う、なんとも男前な返答に感心すると同時に、かなり仏教的な印象を受けた(ちなみに村上氏の父の家系は僧侶とのこと)。p154~
自分のことを好きになる必要なんて何もありません。どうして自分のことを好きにならなくちゃいけないんですか? 誰がそんなことを決めたんですか? まず自分に何ができるかを考えてください。そしてそれを、少しでもいいからやってみてください。手を動かして、体を動かして。それから自分のことが好きになれるか、考えてみたらどうですか?
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。