「どんな雲の裏地も明るく輝いている(Every cloud has a silver lining)」っていい言葉だなあ


今週紹介しているのは村上春樹著「村上さんのところ(新潮文庫)」。
寄せられたメールでの相談に村上春樹氏が次々と回答していくという、考えようによってはかなり贅沢な造りの本で、すっかりはまってしまった。
僕はいわゆるハルキストでも、ましてや村上原理主義者でもないが、この本を読んでいると、村上氏の優しさや言葉選びの真摯さにぐいぐいと引き込まれていく。


今日紹介する質問は「落ち込んだ時のマントラは?」というもの。

p395
うん、生きていると、落ち込むことってなにかと多いですよね。僕だって、気楽そうに見えて、これでときどき落ち込んだりもします。人間関係みたいなことでがっかりさせられることもあります。でもまあ、よかったなあと思えることも少しはあります。そうですよね? 「どんな雲の裏地も明るく輝いている(Every cloud has a silver lining)」というのが僕のマントラのひとつです。落ち込んだときには、できるだけ雲の裏側のことを考えましょう。「Look for the silver lining(銀色の裏地を探そうじゃないか)」とチェット・ベイカーもやさしく歌っています。

メンタルにきついとき用に自身のマントラを持つのは僕も有効と考えていて、自著「4週間で幸せになる方法」の中でも紹介している。ちょっと長めに引用。


8日目 つらい時に呟く決めゼリフを持とう

「どんな人生にも雨の日はある」
これは故・景山民夫が残したエッセイ集(新潮社)のタイトルで、内容も好きだが、タイトルがとにかく気に入っている。
つらい時、僕はこの言葉を胸中で呟くことが多い。そうすると少し気が楽になる。
今までの人生で雨どころか、嵐のような日々だって幾度となくあった。でも数日間、どんなひどい時だって数か月もやり過ごせば、また晴れ間がのぞいてきたじゃないか、と少しだけ冷静に状況を分析できるようになるのだ。
つらい時に呟くための決めゼリフをひとつ持っていると、落ち込んだ気持ちを上向かせることができる。今日はあなた自身のためのものを見つける日にしてほしい。
なお、この決めゼリフ、いくつも持っているより、お気に入りのものをひとつ決め、繰り返し使うほうが効能は大きいようだ。
「以前もこの言葉を呟いたよな。あの時だって、結局なんとかなったじゃないか」
という具合に、ほとんどのトラブルは最終的に、なんらかの形で解決されてきたということを、実感として思い起こすことができるからだろう。
自分で考えつけば一番いいが、すぐには難しいという人も多いだろうし、趣旨を勘違いして、「私、失敗しないので」などという限りなく幸せにつながりにくそうな決めゼリフを選んでしまう人もいるかもしれないので、ここで僕からいくつか、お薦めのものを紹介したい。

「でも、人生は素晴らしい」
これは宝彩有菜著「始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ(光文社)」で紹介されている言葉。
つらい時に、つい否定的な「ぼやき」が口をついたら、接尾語としてこの言葉を足すのだそうだ。
「明日のテスト、うまくいくか心配だなあ・・・でも、人生は素晴らしい」
「あんな馬鹿げた喧嘩をしたなんて信じられないよ・・・でも、人生は素晴らしい」
本心では全然そう思っていないわけだから、最初は空々しく感じるかもしれないが、これをくり返しているうちに、考え方の基調が前向きなものになっていくとのこと。
少し強引にも思えるが、確かに効果はありそうだ。

(中略)

「小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと」
前回、完璧主義についての文章を引用した、カールソン氏による著書のタイトルだ。
これもまた、しみじみと心に染み入る名文句だと思う。
ちなみに原題は「DON'T SWEAT THE SMALL STUFF……AND IT'S ALL SMALL STUFF」。
小さなことにくよくよするな。そして、すべては小さなことなんだ、と書かれているのはここまでだが、この後に、「だからくよくよする必要なんて、まったくないのだ」という三段論法の結論が暗示されていることは、言うまでもないだろう。
残念ながら、すべてが小さなこととは言い切れないのが現実だけれど、僕らが日常生活で気に病んでいることのほとんどが、長い目で見れば小さなことであることは、よくよく考えればわかるはず。
ヨクヨク考えればクヨクヨしない、というわけだ(さあ、幸せのためにも笑って、笑って!)。
気に入ったセリフはあっただろうか?
これらの名文句を参考にしながら、ぜひ、あなたの決めゼリフを考えてほしい。
そして、今日がそれを使う機会がない1日であることをお祈りする。


今日はそれを使わないですむ1日だといいですね、と再度お祈りして、今日の記事はおしまい。




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近所の市場で買ったウニ甘えび丼。650円。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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