少年と幼子のダジャレ対決

8年前のお話し(開業医時代の『院長ブログ』より)

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夕食の席で小学校4年生の長男がうれしそうに言いました。
「学校でおもしろいダジャレを聞いてきたよ。『でっかいお尻で、解決だ!』 っていうの」
なるほど、でっかいお尻、でかいケツ、とかかっているわけですね。よく出来ているけど、ちょっとわかりにくいなと思って聞いていると、意外なことに6歳の次男がウケにウケ、お腹をよじって笑っています。
「へええ、難しいダジャレなのによくわかったね」
私がそうと言うと、次男は笑い過ぎで息も絶え絶えになりながら答えるのでした。
「だって ・・・ 兄ちゃん ・・・ でかいケツって ・・・」
なるほど、次男は単に「ケツ」という言葉に過剰に反応しただけでダジャレを理解したわけではないようです。
それ判明して少しがっかりした様子の長男ですが、すぐに気を取り直して言いました。
「もっと小さい子にもわかりやすいのを考えてみるね。そうだな、箸で食べながら橋をわたる、っていうのは、どう?」
これに対しては次男はまったく笑わず。眉間にしわを寄せながらしばし考えた後つぶやきました。
「それだと、こぼしそうだね。お行儀がよくないな ・・・」
まったくダジャレを理解しない次男に私が説明を試みました。
「ご飯を食べる時に使う箸と川の向こうに行くために渡る橋は、同じ音だけど意味が違うだろう。こういうのをダジャレというんだ」
すると次男は 「なるほど!」 と目を輝かせます。
「じゃあ作ってみるね」 と言ったかと思うと、すぐさま続けました。「僕はスキーは、好き!」
おおっ、ベタではあるがちゃんとダジャレになっている! スキーなんてしたこともないのに! 幼稚園児であることを考えれば、これは十分合格ラインと言っていいでしょう。ダジャレ検定、認定! 10級だけど。
すると最近、次男にライバル意識を持つようになってきた4歳の三男が「僕もやる」 と言い出しました。4歳児のダジャレがどんなものか家族中の注目が集まる中、三男はうれしそうに言いました。
「メガネは ・・・ 目にする」
うん、確かに 「め」 がかかっている。これでダジャレとはちょっと言えないけど、いい線いってるぞ。もう一息!
皆の肯定的な反応がうれしいのか、三男はさらに続けます。
「家 ・・・ エナ」
それはダジャレじゃなくて、しりとりかな? さっきの方がよかったかも。それにいったいエナって何よ?
「目玉は ・・・ まだ ・・・ こない」 
ゆっくりしゃべってるだけじゃん! ダジャレの痕跡すらないよ! 第一、意味もわからないし!
回を重ねるごとにダジャレが下手になる三男。でも最後のやつがその夜、一番うけましたけどね (笑)。

息子たちに対抗して、私も皮膚科医っぽいダジャレをつくってみました。
肌が荒れているのは、だあれ?
・・・カエルの親はカエルということで、これにて失礼。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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