苦手なことに対応しなければならない時のストレスは、誰しも経験があることだろう。場合によっては前日から、下手をすれば1カ月も前から憂鬱になってしまうこともある。“p47
今日のポジティブ心理学の研究でも、“その人なりの強み”を強調することが、幸せを手にする鍵であることが何度も証明されている。さらに言えば、ギャラップ調査でも、日常生活で自分が得意なことに費やす時間が多ければ多いほど、ストレスが軽減され、よく笑い、周りから敬意を払われているとより強く感じると証明されている。“
“p71
「ターマン調査」でも、親切な人は長生きするという結果が得られた。他者から助けを得る人のほうが寿命を延ばせると思いがちだが、同調査では逆に、他者に与える人のほうが長生きすることが明らかになったのだ。“
いずれも興味深い。“p71
道徳的な人びとは幸福度が高いことが調査で裏づけられている。かなりの不正行為をしても平気な人より、社会道徳を重んじる人のほうが、人生に対する満足度が高かった。“
楽観的に生きることの大切さは、僕自身たびたび実感している。医師時代に十分幸福感を感じられなかったひとつの要因は、ここにあるのかもしれない。“p101
・楽観主義は、健康状態を良くし、寿命を延ばす。心臓疾患を患った者の楽観主義のレベルを計れば、2度目の発作を起こしやすい者を予測できる
・成功を期待しながら交渉に臨むと、取引がまとまり、結果に満足できる可能性が高まる
・楽観主義者は幸運に恵まれやすくなる。彼らはポジティブに考えることでものごとに辛抱強く取り組み、その結果、自分により多くの機会をもたらすことができる“
自著“幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ”でも書いた通り、僕のアーリーリタイア願望を決定づけることになったのは、「死」に関する悪夢だった。“p114
調査では、人びとが時間を割いて自分の死について考えると、他者に対してより親切で寛大になれることが証明された。(中略)
じつは終末について考える人びとは、とても健康的に行動するので、むしろ長生きするようだ。また、自尊心が高まることも証明されている。“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。