今の僕の状況によくあてはまっていて驚いた。“p197~
心が平穏になり、我が身1つで幸福感を感じられるようになってくるに従って、「何かが足りない」という感じがなくなってくるため、ことされ娯楽や飲酒や大騒ぎすることなどには意味が感じられなくなり、自然とそうしたものからは遠ざかってゆくことになるのです。
私もまた、かつて好きだったロックもテクノも聞かなくなり、映画も仕事以外では観なくなり、ネットも不要になり、と、心が外部の何かに頼ることから離れて、自給自足してゆくプロセスを辿ったものでした。
(中略)
頭で想像して実際に検証や体感をせずに考えるならば、世間的な楽しみは幸福で、それらを手放した自足感はつまらなく淋しそうだ、と感じられることでしょう。
反対に、頭で考えずに、実際に身体的な居心地の良さによって検証し、感じてみるならば、世間的な楽しみは心の欠落感を増大させる性質を持ち、苦しみの原因となり、それらを超えた自足の中にある瞑想的平穏さは、幸福感にあふれている、ということが分かるでしょう。
(中略)
そうするともはや、今まで「楽しみ」とか「苦しみ」として確固たるものに見えていたものは、前のような確かさを持たず、幻のような、大したことのない、色褪せたものとして、感じられるようになります。“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。