学校の始まり。長男の巣立ち。

今週の初めから次男、三男が通う小学校で、通常授業が再開された。
そして今日、長男が高校1年生として、ようやく寮に入ることができる。

長男の高校は寮生が多いため、本当に学校を再開できるのか、保護者として不安でいた。
寮内に感染者がいれば、すぐにクラスターになってしまう。
そんな中、高校が決めたやり方は、「寮生を俗世から隔離する」というものだった。

校内では通学生と寮生の接触を断ち、授業も別カリキュラムで行う。
寮生は入寮後は自宅であっても外泊禁止。
自宅に寄って会食するくらいならいいが、泊まってはいけない。
長男は地元のジュニア・オーケストラのメンバーなのだが、そちらへの参加はしばらく禁止。
発熱があったら普通の風邪と思われても、帰宅しなければならない。
一度帰宅したら再度入寮するまでは、ある程度の経過観察期間を置く。
とこんなルール。
かなり厳格なもので、よく考えられていると舌を巻いた。
そこまでやってもらえれば、保護者としては安心だ。

我が家にとって、家族そろって一つ屋根の下で眠ることはしばらくなくなる。
そこで先週末、温泉旅館に行ってきた。
新型コロナウイルスのことを考えると、もちろん逡巡もあったが、僕の住む県では非常事態宣言が解除されてすでに2週間たっていた。
今を逃したら、家族旅行など次はいつ行けるかわからないという気持ちになった。


もちろん県は跨がない。車で1時間ちょっとの近場を選択。
温泉内はともかく、朝食会場や脱衣所で密になると嫌なので、客室がすべて「離れ」になっている宿を選んだ。
食事はもちろん別だし、露天風呂が各部屋にあるので、他の宿泊客と接することはない。
リモコンなど、接触感染を起こす可能性があるものを消毒するためのアルコールも持参。
これならまず心配はあるまい。
到着すると、受付棟で客が重ならないようにとの配慮もなされており、安心した。

風呂つきの離れだからそれなりの額ではあったが、僕はこのような出費は惜しまない。
いい経験を味わうことなく、何が人生か。
一方で、物質的なものに対してはかなりのケチだ。
ここ数年でした一番高い買い物は、昨秋に買った靴。
確か1万円ちょっとしたと思うが、決して道楽じみたものではなく、それまで履いていたものが擦り切れ、みっともなくなったので買ったにすぎない。
靴は生活用、積雪用、運動用、冠婚葬祭用の計4足しかもっていない。
それ以上は邪魔なだけだ。

その次に高かったのは、2~3年ほど前に買ったエドウィンのジーンズ。
1万円近くしたので、普段ユニクロしか買わない僕は値段の高さに驚いた(あの頃は運動量が多く痩せていたので、ユニクロのメンズだとサイズがなかったのだ)。

みみっちい話に付き合わせてしまい恐縮だが、僕はこんな感じで十分満足している。
物質的に満たされればもっと幸せだとは思えない。
実は幸福学の研究でも、人は物よりも経験に出費したほうが幸福度が高いことがわかっている。
この手の知見に興味があるようなら、ぜひ一度、自著「4週間で幸せになる方法」を手に取ってみてほしい。

話が逸れた。
というわけで、家族水入らずの温泉旅行。
我が家から長男が巣立つのだとと思うと、何かしなければと急き立てられるような気分になり、久々にしっかりとビデオを回した。
湯よし、料理よし、天気よし。
何よりもよかったのは、つまらない兄弟喧嘩もなく、家族皆が楽しく過ごせたこと。
家族5人の日々が一旦終わりになるのが信じられない気がした。

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というわけで、今日から長男は寮に入る。
僕は週に一度の外来診察日だから、家に帰る時分には長男の姿はない。
そう考えると、予期していなかった寂寥感が込み上げてくる。

子供はあっという間に育つ。
コロナ禍の3か月間、親子で濃密な時を過ごせたことが、神の采配であったのように思えてくる。
そして4年前、長男がまだ小学生だったころにセミリタイアできたことは、実に幸運であった。
反抗期の彼とはぶつかることも多かったが、真正面から対峙できたことは、僕の人生にとって大きな意味をもつはずだ。
長男も後々、当時のことを思い返し、あれはあれで悪くない日々だったと感じてくれるだろうか。

長男が家を出ることの実感がいまだに湧かず、ふわふわとした不思議な気持ちでいる。

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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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