自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。
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毎日ひとつずつ課題をこなしていけば、4週間後には今よりずっと幸せになっている……はずだ。
今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。
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【ネガティブな感情を引きずらない習慣づくり】
(前略)
ポジティブ・シンキングという言葉は使い古されてきている。
もちろん、ポジティブでいることのメリットは大きい。しかし「だからポジティブになりなさい」、なんて言ってもしょうがない。
今日、僕が紹介したいのは、人はいきなりポジティブに変われるわけではないし、それでいいという考え方だ。
無理にでもポジティブになろうとすれば、不安や後悔といったネガティブな感情を強引に消し去るしかない。
しかし、そのようなことをすれば、心の奥底ではかえってその部分に意識が向いてしまい、よりネガティブな方向に凝り固まってしまいかねないことは、誰にでも身に覚えがあるはずだ。
なにかがうまくいかない時に、「失敗は成功の元」、「あきらめなければ失敗のうちに入らない」などと言って、すぐにポジティブになれる人は(特に僕ら日本人には)少ない。程度の差はあれ、落ち込むことがほとんどだろう。
大切なのは、そこから一気にポジティブな気持ちにもっていくのではなく、少しずつ気持ちを切り替えることにある。
失敗によって、気持ちが過度にネガティブになっている時は、その部分にしか目が行かなくなっていることが多い。視野狭窄に陥りながら、マイナスの感情を連鎖させ、自分自身を必要以上に追いつめてしまう。
そんな時は大きく深呼吸をして、思考を自分の失敗から少しだけ逸らしてみよう。考えを向ける先が愉快なものであれば、より効果的だ。
あるいは「確かに失敗だったけど、得るところはあったよな」、と冷静に現状を分析してもいいし、「以前も同じように落ち込んだけど、じきに立ち直ったじゃないか」、と過去の類似体験を引っ張り出してきてもいい。そうやって、少しずつ視野を広げることが重要なのだ。
さらに、「これはゲームであり、自分はその中のプレイヤーにすぎない」と想像するやり方もある。それによって感情よりも策略が優先され、大局的な視野に立つことができるというわけだ。
これは決して単なる一時凌ぎや、現実逃避ではない。憂鬱な気分の時、思考にどっぷりとはまり込むことさえ避ければ、それがすべてを台なしにするような悲劇ではなく、今までの人生に何度もあった、些細なトラブルのひとつに過ぎないと気づくことができる。この気づきこそが肝心なのだ。
そのようなコツさえ知っていれば、強引な切り替えなどしなくても、思考はネガティブから中立へ、そしてポジティブな方向へと、ゆるやかに舵がきられていき、ひとつしかないはずの現実が、まったく違うものに見えてくることだろう。
(中略)
不運や失敗によって気分が落ち込んだ時、思考にどっぷりとはまるのではなく、視野を少しだけ広く持つようにしよう。
あなたを憂鬱にさせている出来事が、人生を揺るがす一大事ではないことに気づけば、1日はずっとリラックスしたものになるはずだ。
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ちょっとしたコツで僕らはずっと優雅に生活できる。
そんなコツの数々を古今東西の哲学、宗教、心理学、幸福学から読み解き、ぎっちり凝縮した一冊になったと自負している。
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