今日はずばり、50歳でアーリーリタイアするための具体的な方法を紹介したい。
人は20歳から働き始め、100歳で死ぬと仮定する。
運用は世界株分散投資で行い、インフレ率+年利5パーセントを複利で得られるものと期待(歴史的には大体このくらいとされている)。貯めた端からどんどん運用を開始し、リタイア後の資産の取り崩しも運用を続けながら行う。
昇給、インフレ、退職金、運用益に対する税金、さらに教育資金や住宅購入などのライフイベントについては、とりあえず一切無視する。
するとわかるのは、50歳でリタイアするのに必要な貯蓄率は22%であるということ。
たとえば手取り年収が664万円だとすると、そのうちに22%を毎月そのつど投資に回すことにより、50歳で金融資産1億円を達成。現役時代と同じ支出額で生活し、資産を運用しながら切り崩すと、100歳でちょうどゼロになる計算だ。
しかし実際には年収の多寡は関係ない。
年収が1000万円で貯蓄額が220万円でも、年収が100万円で貯蓄額が22万円でも、状況はまったく同じ。計算してみてもらえばわかるが、どちらの場合でも50歳でリタイアできる。
年収が10分の1なら使える額も10分の1になる、とただそれだけの話。
巷でよく「いくらあればアーリーリタイアできるか?」という議論があるが、額には何の意味もない。10億円必要という人もいれば2000万円で十分という猛者もいる。
設定する生活レベルで、いかようにも変わりうるというわけだ。
ちなみに戦前、財テクの神様といわれた造園家・本多静六(東京大学教授。日比谷公園の設計でも有名)は、著書「私の財産告白」の中で、資産形成のために25%の貯蓄をすすめている。
資産を築いたり、アーリーリタイアをしたいと考えるような人は、手取り収入の4分の1程度は運用に回す必要があるようだ。
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実収入の25パーセントを貯蓄に回すことを簡単だと言うつもりはない。しかし本多清六の時代、すなわち戦前の人々と比べれば、豊かな時代に生きている僕らのほうがはるかに有利な状況にいる。
50歳でのアーリーリタイアは、現代の日本において十分に実現可能なのだ。
しかし最初でことわったように、人生はシンプルではない。家を買ったり、結婚して子供ができたら支出は一気に増える。
逆に給与は年々上がっていくことが多いし、この計算には年金が含まれていないから、その分の余裕は生じるだろう。
だから最初から細かい計算をしてもしょうがない。
22~25%程度を運用に回しながら数年~10年も生活すれば、自分自身の具体的なリタイア可能年齢が見えてくるはずだ。
自著、
幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ
には、そのための運用法や、日々の生活での節約術、それにアーリーリタイアを目指すべき理由を、さまざまな知見と共に詰め込んだつもり。
あなたが真剣にアーリー/セミリタイアを考えているなら、ぜひ一読してほしい自信作だ。
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