シマウマって白地に黒シマ? それとも黒地に白シマ?


昨日から紹介しているのが池谷裕二著「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)」。
今日はシマウマについての問題。

p273
キャンパスに描く

シマウマのシマ模様について聞きました。
どちらの答えが多いでしょう。
① 白地に黒シマ模様
② 黒地に白シマ模様

今日も本書へのリンクの下に正答を掲載する。


答え ① 白地に黒シマ模様

自分の世界こそ自分のすべてです。いや、厳密に言えば、自分の脳内世界以外の「世界」は知る由もありません。だから脳は、残念ながら、自分が正しいか間違っているかを、ほかと比較しながら判定することはできません。
だからでしょうか。自信過剰になります。どんなに謙虚な人でも、どんなに気弱な人でも、堂々と「常識」に囚われて生きています。
ところが「常識」は所変われば「非常識」です。
日本人にとってシマウマは「白地に黒シマ」ですが、黒人に同じ質問をすると「黒地に白シマ」という逆の答えが返ってきます。黒い肌に白ペイントで化粧をする文化圏では、発想が逆転するのです。
(中略)
「正しさ」とは、その考え方にどれだけ長く慣れ親しんできたかで決まります。だから、私たちの正しさの基準は、個人や社会が異なればあっさりと崩壊します。
結局のところ、正義とは「心地よさ」や「快適さ」の度合いでしかなく、究極的には「好きか嫌いか」の問題に帰着します。たとえば、「君の態度は間違っている」と自信満々に怒る人がいますが、「君の態度は嫌いだ」と言い換えても意味は変わりません。
ところが残念ながら、脳は自分が培ってきた好悪感を無条件に「正しい」と思いがちです。個人の価値基準を「正誤の基準」だと勘違いすると、差別にもつながりかねません。ウルトラマンやアンパンマンも、見方を変えれば「常に暴力で問題解決を試みる悪人」です。
常識と非常識、正義と不義、善と悪、快と不快、正常と異常、得と損、健康と病気――あらゆる二律背反は、立場によって定義が反転し、線引きは曖昧です。

なんとも深い話ではないか?
自民党支持者も立憲民主党支持者も、どちらの政策が正しいかではなく、実は好きか嫌いかで支持しているだけだとしたら、話し合いによって理解しあえるわけがない。
やはり「話せばわかる」は大嘘なのだ。
僕らが真に自由に生きるためには、自分たちに強いバイアスがかかっていることを理解した上で、少しでも思い込みを減らすよう努力していくしかない。
とはいえ読者の中には、
「学者が理屈をこじつければそういう見方もできるのかもしれないけど、自分自身は好き嫌いではなく、自分の意志でしっかり善悪を判断しているよ」
と首を傾げている人もいるかもしれない。
明日はその「自分の意志」とやらに触れて、本書の紹介を終えたい。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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