再三書いてきた通り僕は2016年の2月に、大体一生分は稼いだと判断してアーリーリタイアした。手法は自著 “幸せの確率 ~ あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ” や本ブログで書いてきた通り。
ではその目的はというと、のんびりしたかったというのもあるが、「本当に自分がやりたいこと」のための時間がほしかったから。やりたいことはその当時からいくつかあったし、その後、多少の入れ替わりを経てやはり今でも複数ある。
そんな中、とりあえず最優先課題だったのは本を出すことで、それが前述した “幸せの確率” にあたる。
ほとんどの出版社は素人の持ち込み原稿を募集していない。小説なら新人賞があるが一般書にはない。となると僕のような無名の一般人が書いた原稿を読んでもらうためには、コネの有無が重要になってくる。
全面的にバックアップしてくれたのがとある友人。
幅広い人脈を生かして原稿の売り込み先を探してくれたし(最終的にはうまくいかなかったのだが)、出版に成功した後も販売促進に惜しみなく協力してくれた。
こういう友人を得たことは宝であり、この上ない幸運だと思っている。
その逆のタイプもいる。
「応援するよ。人脈もあるし」などと調子のいいことを言いながら、待てど暮らせど、さっぱり誰も紹介してくれない。
そして僕が苦戦している間はちょくちょく連絡してきて励ましの言葉をくれるのだが、出版に成功したとたんそっぽを向いてしまった。本を手に取ってくれることもない。
失敗を期待していたのに、うまくいってしまったのでがっかりしているんだろうと考えるしかない。
ここで「リタイアして、誰が本当の友人かがわかった」と締めくくれば記事としての収まりがいいのはわかっているのだが、実のところそういうわけでもない。
僕の場合、ほぼ予想通りだった。
親切だと信頼していた人は最後まで親切だったし、心底では僕の活動を支援してないんだろうなと感じていた人は蓋を開けてみてもやはりうわべだけだけであった。
その辺の勘どころは僕は悪くない。しかし、もしそこを見抜けないままリタイアして裏切りのような行為をうけることがあれば、落ち込んでいたかもしれない。
アーリーであろうがなかろうが、多くの人はリタイア後、友人やつきあいのある知人の一部を失うようだ。
僕のように友人をまったく失うことなく(まあ、もともと少ないからというのもある)、逆に新しいつきあいを順調に増やしていくというケースは珍しいのかもしれない。
今日書きたいこと。
それは、もし本当にあなたがアーリーリタイアを目指すなら、決断の前に自分の交友関係を冷静にみてほしいということだ。
リタイアしてもつきあいが続くのはそのうち誰か。そしてそれはリタイア生活を豊かに保つのに十分といえるかどうか。あるいは、リタイアしても話が合うかどうか。
仕事の話や業界の噂話が会話の大半を占めるようなら、リタイア後、その人物とは疎遠になる可能性が高い。
アーリーリタイアに十分な金融資産があるかチェックするのと同時に、リタイア後も継続できる社会的つながりがあるかどうかも気に留めておこう。その人がもっている「孤独」への耐性にもよるが、社会的つながりの喪失は一般的には幸福度を下げるとされている。
ぜひ、頭の片隅に。
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