池谷裕二監修「勉強脳の作り方」(日本図書センター)。
大体知っている内容ではあったが、知見が濃厚に詰まっていて役に立った。
備忘録として個人的に重要と考えた個所をまとめておく(自分用というより、主に子供たちの学習用)。
・ストレスによって脳の機能は低下し、記憶力や学習能力が落ちる。
・平均的なペースは40分勉強したら5~10分休憩(自分にあったタイミングで)。
・休憩時間にはなにもしないこと(ゲームはもちろん、音楽を聴くのも不可)
・記憶を脳に定着させるためには、勉強した日の1日後、3日後、7日後、21日後、30日後、45日後、60日後の計7回が理想。
それが難しければ1日後、その1週後、その2週後、その1か月後の4回で。
・復習は同じテキストで。テキストを変えて復習すると脳が「新しい情報」と認識し、効率が下がる。
・出力することで記憶力は3倍アップ。入力した内容を人に話したり、テスト形式の勉強を織り交ぜることにより出力を。
・間違えた経験は次に思い出すときのヒントになる。そのためにも安易に答えを見ず、十分に考えてから答え合わせをしよう。
・楽な勉強は効果が少ない。線を引く、ふせんを貼るだけでは記憶は続かない。手で書き写す、答えを見る前にもう一度考えるといった「ツラい」思いが記憶を定着させる(苦労さえすれば誰でも覚えられる!)
・集中力を妨げるものは排除(必要なもの以外は片付ける)
・ワクワクすれば効率は上がる。例えば英単語なら、憧れの国で使う場面を想像しながら覚える、歴史や国際情勢なら、人々の感情を想像しながら学ぶといった工夫を
・つまらない、めんどうくさいといった感情は効率を悪くするので注意。
・いきなり高いゴールを設定せず、自分でできるレベル、量を見極め、小さな一歩を積み重ねていくほうが効率がいい
・大まかに捉えてから細部を理解する(特に社会)
・人は最後までやりきれなかったことのほうを、やりきれたことよりもよく覚えている性質がある。1つの勉強をやりきる前に次の勉強に進むと、脳の欲求をキープできる(交互学習)。
・声に出して読むなど、覚えたいことを音として耳から入れる(脳は目より耳からの情報を覚えやすい)
・眠っているあいだに海馬が働いて、できなかったことができるようになることも(レミニセンス効果)。壁にぶつかったら思い切って寝てしまおう。
・寝ている間に海馬が勝手に整理してくれるので、就寝の1~2時間前は「覚える」勉強が効率的。ただし寝る直前までやると脳が興奮し、眠りが浅くなるので要注意。
・朝覚えた情報はその後の情報で埋もれてしまうので、朝は「覚える」より「考える」勉強を。
・時差ボケで記憶力が低下する。朝寝坊は自分で時差ボケをつくるようなものなので、週末の朝寝坊は避ける。
・やる気を出すには体を動かす、いつもと違う経験をする、ごほうびを作り達成感を感じる、目標の人になりきってみるといった方法がある(どれか1つを実行すればやる気はだんだん出てくる)。
・勉強を習慣化するには同じ時間にやる、あるいは既存の習慣にくっつけるのが効果的
・楽しむことが大切!
アメリカの陸軍士官学校での調査によると、「愛する家族のために戦う!」といった手段動機をもつ人よりも、「訓練や仕事が楽しそう」といった内発動機をもつ人の方が仕事が長続きし、かつ成功していた
ざっとこんなところだろうか。コンパクトにまとまっていて、イラスト入りなので子供でも読みやすい。
一家に一冊あると重宝しそう。おすすめ。
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セルビア風ロールキャベツ。発酵させたキャベツが独特の風味を醸しだす。我が家のロールキャベツはもっぱらこれ。