ありふれたことだって満喫できるはず


自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。
今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。

2日目 ありふれたことだって満喫できるはず

昨日に続いて、今回も比較的簡単で、即効性の高い幸福度の上げ方を紹介する。
それは、日常の出来事を満喫する、というものだ。
もし毎日が心浮き立つような出来事ばかりだったら、もちろん幸福ではあるだろうが、現実にはそんなふうにいくわけがない。
パーティーや旅行といった刺激的な娯楽を連日連夜続けようとすれば、近い将来、体を壊すか、金欠になることは必至だし、たとえ続けられたとしても、それはそれで飽きがきてしまう。
ここはひとつ、発想を逆にしてほしい。
夢中になれることに溢れた生活を目指すのではなく、普段ならたいして気にも留めないようなありふれたことでも、十分に味わい尽くすよう努めるのだ。そのような試みによって日々を張りのあるものにすると、幸福度が目覚ましいほど高まり、落ち込む頻度が少なくなることが報告されている。
たとえ家族や同僚とのたわいもない会話であっても、存分に堪能するよう心がけてみよう。
漠然と試みても上手くいかないようなら、
① 楽しもうと意識する
② 集中する(そもそも、楽しめば自然と集中力は増す)
③ 相手に興味をもつ
といった工夫が有効だ。
そうすれば同じ時間でも、自覚なくやり過ごした場合と比べ、はるかに意義深く過ごすことができる。
それが仕事といった義務的なものであっても、注意することはほぼ同じだ。内容にしっかりと興味をもち、親切心を忘れず、そして人の役に立っている喜びを感じるよう努めれば、自然と業務を満喫することになるだろう。

日常の出来事を満喫する方法に話を戻す。
例えば楽しみにしているテレビドラマがあるとしよう。どうしたら、それを最大限に味わうことができるだろうか?
家族と一緒に観たほうが楽しめるならそうすればいいし、逆に誰かがいると、笑ったり、号泣したりといった感情を抑制してしまい、喜びが減るという人は、なんとか自分ひとりの時間をつくってほしい。
テレビドラマの視聴ひとつであっても、最大限に楽しもうという気持ちを忘れず、意欲的に取り組むことが大切だ。
ひょっとしたら、今日は人と会話をする予定もないし、仕事もない。見たいテレビも読みたい本もないから、楽しみなんてなにもない、という人もいるかもしれない。
それでも、なにがしかの行動はあるはずだ。新鮮な空気を味わいながら外を歩くとか、丈夫な歯に感謝しながら丁寧に磨くとか、そんなことでもいいから、日常の1コマ1コマに集中し、とことん堪能するつもりで臨んでほしい。
哲学者、ラルフ・ウォルドー・エマーソンは言った。
「不変の叡智とは、ありふれた物事に奇跡を見いだすことである」
というわけで、今日1日を「満喫デー」にしてみよう!
1日の終わりに、どのような気持ちの変化が生じているか、楽しみにしながら過ごしてほしい。

幸せになるための行動様式を理解し、無意識でそう行動するところまで知見を落とし込む。
このやり方で多くの人は幸福度を劇的に上げられると確信している。
来月の今頃には幸せになっていたいという人は是非ご一読を。





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手前はズッキーニの花でチーズををくるんで揚げたもの。白ワインとの相性が抜群。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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