サピエンス全史のユヴァル・ハラリ氏は毎日2時間瞑想をしてるって知ってた? ~ 座禅を愛する著名人たち


個人的に座禅や瞑想にはまっていることは再三書いてきた。
さて、瞑想を好む(好んだ)有名人というと、誰の顔が浮かぶだろう?

まずはApple創業者、スティーブ・ジョブズ。
ジョブズはインドで仏教に傾倒し、カリフォルニアに戻った後、曹洞宗の禅僧である鈴木俊隆を導師として禅を学んだ。
実際、下のような言葉を残している。
https://www.goodreads.com/quotes/668031-if-you-just-sit-and-observe-you-will-see-how

ただ座って観察するだけで、あなたは自分の心がどれほど落ち着いていないかに気づくでしょう。無理に落ち着かせようとすると悪化するだけですが、時間が経てばやがて落ち着き、些細なことに気が付くことができるようになります。 -それはあなたの直感が花開き始め、物事がよりはっきりと見え始めるようになる瞬間です。そしてもっと今を生きることができるようになる瞬間です。あなたの心の動きはただ穏やかになり、今という時間の中に途方もない広がりを発見します。そこではこれまでに見ることができたものより遥かに多くのものを見ることになります。そこに至るためには規律が必要で、練習をする必要があります。

そしてビル・ゲイツ。
ゲイツは自身で運営しているブログ「Getes Notes」で、アンディ・プディコムの著書【頭を「空っぽ」にする10分間瞑想でマインドフルネスに生きる】を読んで、瞑想にハマっていることを公言している。
起業家でいえば日本でも、松下幸之助や稲盛和夫が座禅を行っていたことは有名だし、音楽ならまずはザ・ビートルズ。彼らがインドのリシケシで瞑想を学んだことはよく知られている。
その他、マイケル・ジャクソン、レディ・ガガ、それにスティングも。
ここまでくると才能を開花させるのに瞑想は必須アイテムなのでは、という気さえしてくる。

そんな中、「サピエンス全史」で有名なユヴァル・ノア・ハラリも瞑想に傾倒していることを最近知った。
今日の記事では、彼の著書「トゥエンティワン・レッスンズ」の中から該当箇所を紹介したい。


p400~
2000年4月、10日間のヴィパッサナー講習に行くことになった。
それまでは、瞑想についてはほとんど何も知らなかったので、ありとあらゆる種類の込み入った神秘的な理論を伴うものだとばかり思っていた。したがって、瞑想の教えがどれほど実践的なものかを知って仰天した。講習の指導者S・N・ゴエンカは受講生に、足を組んで目を閉じて座らせ、鼻から出たり入ったりする息に注意をすべて向けるように指示した。「何もしてはけません」と彼は言い続けた。「息をコントロールしようとしたり、特別な息の仕方をしようとしたりしないでください。それが何であれ、この瞬間の現実をひたすら観察するのです。息が入ってくるときは、今、息が入ってきていると自覚するだけでいいのです。息が出ていくときには、今、息が出ていっているとだけ自覚します。そして、注意が散漫になり、心が記憶や空想の中を漂い始めたら、今、自分の心が息から離れてしまったことを、ただ自覚してください」。これほど重要なことを教わったのは初めてだった。
人は人生についての大きな疑問を投げかけるときには普通、いつ自分の鼻から息を入ってきて、いつ出ていっているかになど、まったく関心がない。そんなことではなく、死んだらどうなるかといったことを知りたがる。とはいえ、人生の本当の謎は、死んだ後に何か起こるかではなく、死ぬ前に何が起こるかだ。もし死を理解したければ、生を理解する必要がある。
(中略)
自分の呼吸を観察していて最初に学んだのは、これまであれほど多くの本を読み、大学であれほど多くの講座に出席してきたにもかかわらず、自分の心については無知に等しく、心を制御するのがほぼ不可能だということだった。どれほど努力しても、息が自分の鼻を出入りする実状を一〇秒と観察しないうちに、心がどこかへさまよいだしてしまう。私は長年、自分が人生の主人であり、自己ブランドのCEOだとばかり思い込んでいた。だが、瞑想を数時間してみただけで、自分をほとんど制御できないことがわかった。私はCEOではなく、せいぜい守衛程度のものだった。
(中略)
講座が進むと、受講生は呼吸だけではなく体中の感覚も観察することを教わった。至福や恍惚といった特別な感覚ではなく、暑さ、圧力、痛みなどといった、ごく普通の平凡な感覚だ。ヴィパッサナーのテクニックは、心の流れは体の感覚と密接に結びついているという見識に基づいている。私と世界との間にはつねに体の感覚がある。私は外の世界の出来事にはけっして反応しない。いつも自分の体の感覚に反応しているのだ。その感覚が不快なときは、嫌悪感を持って反応する。感覚が快ければ、もっと欲しいという渇望を持って反応する。
(中略)
怒りとは何か、知りたいだろうか? それならば、腹が立っているときに体の中で起こって消えていく感覚をただ観察すればいい。私がこの瞑想の講習に行ったのは24歳のときで、それまでおそらく一万回は怒りを経験していただろうが、怒りが本当はどんなふうに感じられるかをわざわざ観察したことは一度としてなかった。起こったときにはいつも、怒りとは実際にはどんな感覚かということではなく、自分の怒りの対象、すなわち誰かがしたり行ったりしたことに焦点を合わせていた。
私は自分の感覚を観察する10日間のこの講習で、そのときまでの全人生で学んだことよりも多くを、自分自身と人間一般について学んだように思う。
(中略)
私は2000年に初めて講習を受けて以来、毎日2時間瞑想するようになり、毎年1カ月か2カ月、長い瞑想修行に行く。瞑想は現実からの逃避ではない。現実と接触する行為だ。


以上、ハラリ氏の瞑想館について、少し長めに引用してみた。皆さんはどのような感想をもっただろうか?

欧米の著名人がこれだけ瞑想に傾倒している中、文化的に「禅」をもつ日本であまり一般的にならないのは残念だし、不思議でもある。
まあ、とっつきにくいのは事実だけどね。
賢明なる当ブログ読者の皆さんには、ぜひ一度挑戦していただければと願っている。


僕の「瞑想合宿体験記」はこちらから。
臨済宗の道場での座禅合宿に参加してきた。



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スコーン。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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