坐禅が中々うまくいかない人にアドバイス!


瞑想シリーズ第3弾。今日が最終回。
今日紹介するのは藤田一照、伊藤比呂美による対談「禅の教室(中公新書)」。曹洞宗僧侶である藤田氏が質問に答える形で進行していて、坐禅についていいアドバイスが多くみられたので、紹介したい。


p82~
さらに問題なのは「これじゃいけない。これは座禅になっていない」と自分を責めだしたりすることです。そうなると、どんどん悪循環に入っていって、坐禅が自分で自分を攻撃する戦場になってしまうんですよ。
(中略)
なぜそんなことになるかというと、自分で自分に枠を一方的に押し付けているからですね。座禅は本来、自発的じゃなきゃいけないというのはわかっているけど、それじゃあ本当に意味で自発的じゃないんですよ。「私」が「頭」で座禅といわれるものをこんなものだと理解して、その理解してものを「体」や「心」に命令してその通りにやらせようとしている。ところが体も心も生き物だから、条件がちゃんと整わないと、頭で命令した通りにはならない。それが本当の自発性ってことですよ。
(中略)
坐禅というのは現状を無条件に受容するところから始まるものだったのに、僕は短兵急に現状を変えて理想に近づけようとしていたということです。

p96
閉じている自分を開いていく、と言ってもいいかな。だからまず、リラックスすることが大事になるんですよ。ところが僕らはそこを力んじゃう。

p104
坐禅ではこうしよう、ああしよう、こうでなければ、ああでなければという意識の運び出しをしないほうがいいんだなと悟りましたよ。そういうのをみんな放り出してただただ坐ればいいって。

p143~
さまざまな身体感覚とか、それからいろんな思いとかイメージが、浮かんでは消え、現れては消えていきますけど、それも無理に起こそうとしたり、また消そうともしない。追いかけもしないし追い払いもしない。浮かぶに任せ、消えるに任せてそれに気づき続けている。(中略)今起きていることに、何も足そうとしないし、引こうともしない。起きているまま、それをこちらから能動的に変化させようとしないで、そのまま鏡みたいに映している。

p145
長い時間坐っていると、どうしても体のどこかに負担がかかってくる部分が出てくるので、そういうからだの声というか情報をちゃんと手掛かりにして、じゃあ今の時点でもっとも楽な坐り方はないかとゆっくり動いて探ってみる。

p153
眠気と戦ったら、たぶん負けます。戦ったらダメ。眠気に甘えて眠りを貪るのでもなく、眠気と戦うのでもなく、それと一緒にいるという第三の道。
(中略)
眠くなるときは、たいていゆっくり眠くなりますよね。そのゆっくり眠くなっていく様子にずーっと気づき続けながら、眠気とつき合ってみる。
(中略)
今のこの眠さをなるべく細かく感じるようにするんです。それができているということが今目覚めていることの証拠だから。
(中略)
寝てしまったといって自分を責め始めると自分のストーリーに入ってしまうからそれはやらないで、「ああ寝てたんだな」とぱっと気が付いて覚めてくる過程を感じる。寝ちゃった自分は坐禅に失敗したんだとかそういうふうに物語を作らないで。(中略)現に起きていることとつながってそれとダンスしながら、離れずに坐り続ける。


以上、多少なりとも坐禅や瞑想に挑戦にした経験がある人にとっては、役に立つアドバイスもあったのではと期待している。

なお、この本の中で、坐禅法とは別におもしろい箇所があったので最後に引用する。

p239
出家の原型というのは、あのシッダールタが家族や宮廷での生活を捨ててお城から出ることなんです。僕らは自分が属している世界で、そこで期待される役割や、必要とされるスキルを身につけ、「何か」になっていく。社会学なんかで「社会化」というやつですね。ところが、それに対して疑問を持って、そうじゃない生き方を探すためにそこを出るやつが出てくる。世の中の流れの外側に出る、それがいわゆる「出離」ですよね。

となると46歳で医師の職を辞してFIREした僕なんかは、なかば出家したようなものなのかもと思えてくる。
今後も出家僧のつもりで幸福の記事を書き、坐禅をし、後は作務や運動をして過ごせば、悟りに近いものがえられるのでは、と大いに期待している。

と、期待感を認めている時点で本当はダメらしいんだけどね。
難しいっ!



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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