自分の機嫌は自分でとろう!


斎藤孝著「上機嫌の作法」を興味深く読んだ。


まずは冒頭部分から引用。

p11
なんて無意味に機嫌の悪い人が多いのでしょう。
(中略)
くよくよして、むっとして、無気力でいて、何か新しいものが生まれるのでしょうか?
私には、不機嫌さは「なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため」だとしか考えられません。

半ば同意。
ただし不機嫌さは「なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため」というより、もっと直截に「上機嫌でいるという重要な能力な欠如そのもの」という気もしなくもない。

p18
不機嫌な人を尊重するような社会を容認してしまっては、歯止めが利かなくなります。不機嫌というものは何の力でもないことをはっきりさせ、社会に認識してもらいたいと思います。

かなり力が入っている。
僕はすでにアーリーリタイアしているので「不機嫌な人とは関わらない」でほぼすべて解決してしまうが、確かに勤務医時代は不機嫌そうな同僚に気を遣い、疲れることも多かった。

p19
一人ひとりが不機嫌から抜け出す。それが沈滞した今の日本を活性化する、最も手っ取り早く効果的な方法です。

そこまで言うか(笑)。
しかし皆が状況に関わらず可能な限り上機嫌であるべきという意見には大賛成。
では上機嫌でいるためのコツはというと……

p34
上機嫌力をつける前段階として、私が対人関係で大事だと考える四つの身体的基本原則を挙げましょう。
① 目を見る
② 微笑む
③ 頷く
④ 相槌を打つ

なるほど、この4つをこなしている人が不機嫌にみえることはまずなさそうだ。
ちなみに僕が対人関係で気をつけているのは、
① 相手に興味をもつ
② その時を楽しもうとする
③ 正しいことをする
の3項目。
斎藤氏の基本原則ほど直接的ではないが、人との時間が充実しやすく、自然に上機嫌になれることが多いと思っている。

p43
自分を笑い飛ばしてしまえるというのは、上機嫌の技としてはかなり上級、優れた力です。
突き放して笑えるというのは、自分のことだから面白いわけではなく、誰のことでもおかしい。たまたまそれが自分であっただけ。自分を勘定に入れない考え方に則っています。何かをやるときに、これは「自分だからすごいことだ」とか「自分だからみっともないことだ」と考えない。このみっともなさは、誰であろうと同じという発想。ですから、他人のことのように自分のことも笑い飛ばせるのは、卑下ではないのです。

この辺の発想はかなり仏教的。
自分を笑えない人は「自我が強すぎる人」と考えていいように思える。

以上、良書の紹介。
え? 引用ばかりで自分の考察が浅く、読み応えがなかったって?
そこは、ほら。ひとつ上機嫌に受け流してくださいな。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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