資産は失う恐怖と表裏一体 ~ 金持ちになるデメリットについて


昨日に引き続き、日本での幸福学の第一人者、前野隆司氏によるネット記事「金持ちになると実はストレスも膨らむ納得の訳」の紹介と解説を行う。

今回は金持ちになるデメリットについて。
まずは記事からの引用。

何不自由ない生活ができるようになると、次は家が欲しい、ベンツが欲しい、別荘が欲しい、自家用飛行機が欲しい、世界中のブランドを買い占めたい……と、きりがなくなるものです。お金持ちになっても、上には上がいることがわかります。高級なものを持つと管理にも気を遣う。
要するに、お金持ちになって欲求や欲望が増えていくばかりでなく、お金では解決できない不満も増えてストレスもたまりやすくなるのです。
パーソル総合研究所の調査によると、年収が上がると幸福度も上がる一方で、不幸度も上がっていく傾向がありました。リッチになって豊かな生活を知ってしまうと、その生活レベルを守るための不安感も増していくようなのです。

そういえば、リーマンショック時、ドイツの富豪が自殺したことが報道されたっけ。
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-35735020090107

ドイツの資産家アドルフ・メルクレ氏(74)が1月5日遅く、自殺したことが分かった。
同氏は、金融危機で打撃を受け、事業の立て直しに苦闘していた。
家族が6日発表した声明によると、メルクレ氏は、金融危機により引き起こされた自社の絶望的な状況や過去数週間の不透明な情勢、何もできないという無力感などによりひどい打撃を受け、自らの命を絶った。

多くの富を失ったのだろうが、それでもほとんどの人がうらやむような資産家であったことには変わりないだろうに。
庶民目線では首を傾げざるをえないが、失うことによる精神的苦痛はそれほど大きいのだろう。

また、お金持ちになると悪い人も寄ってきがちです。いろんな人が、あの手この手でお金をだまし取ろうとするので、人間不信になりやすいようなのです。有名になると、自分に言い寄ってくる異性もお金目当てのように思えて、妻でさえも信じられなくなるという人もいました。

確かに家族さえ信用できない状態で幸福感を保つことは困難だろう。もはやうらやむどころか気の毒に感じる。
チャップリンが遺した名言にこのようなものがある。

人生に必要なのは、勇気と想像力と、ほんの少しのお金

この「ほんの少しのお金」が前回紹介した年収800万だと言ったら怒られるかもしれないが、なんにせよ幸せになるのに大金はいらないようで、これに関しては多くの知見が積み上がっている。
幸せに必要なのはお金ではなく行動様式。
大切なことは全部自著に書いてある、とさりげなく(さりげなくないっ!)宣伝したところで、今日の記事はおしまい。





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抹茶パフェ。クリームは控えめ。代わりに黒糖ゼリーなどを加えて低カロリーに。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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