「家庭が貧乏だと塾へも行けず、いい大学に行くチャンスはない」と不満をもつ人も多いらしい。
僕自身は高校時代、塾へは夏季講習しか行っていない。
それでも医学部に行けた、とドヤる意図はない。僕はIQが高いタイプではないので、高校の授業についていくのが精一杯で、さらに塾へ行くなど時間的に無理だっただけだ。
そんな中、多くの医師が、
「和田秀樹氏の受験マニュアルから『勉強の要領』を学んだから、塾には行かなかった」
と述べていることを知った。
「塾に行かない」との結論は一緒でも、僕とは違って論理的な理由があるらしい。
興味深く感じ、さっそく和田秀樹氏の受験に関する著書を数冊手に取ってみたところ、大いに驚かされることになった。
よくこれだけ同じ内容の本が量産できるものだ……。
和田氏が「要領がいい」ことはとりあえず間違いなさそうだ。
さて、和田氏の勉強法。ざっくりまとめると、
① 志望校の出題傾向と「合格最低点」に留意し、最低点と自分の学力のギャップを埋める勉強をする。
だから入試直前に過去問を解くのではなく、高校3年生の始め辺りで挑戦してみる。
② 勉強時間より勉強量を重視する。難しい数学の問題を何時間もかけて解くのではなく、5分程度で諦めて答えを見て、解法を理解し、暗記してしまう(数学は暗記だ!)。
③ 記憶に定着させるために、しっかり復習を行う。どんどん先に進んでも忘れてしまうのでは意味がない。
④ 勉強の予定は月曜日から日曜日で立てる。そうすれば日曜日に遊べるし、予定通り勉強が進まない場合は土・日曜日で調整できる。
⑤ ケアレスミス対策を徹底する。特に模試でのミスはしっかりチェックすること。
といったところ。
内容にも大いに驚かされた。
こんなの……当たり前じゃないか!
これらはいずれも僕自身が実践してきたことだし、息子たちにも繰り返し話し、実践させている。僕にとっては「常識」に近い内容だ。
しかし和田氏の受験本が評判を呼び、時には物議を醸すということは、これらの手法は決して一般的ではなく、多くの受験生が理解していないということになる。
それは要領が悪すぎないか?
というわけで上の5つに「なるほど」と膝を打った方は、和田氏の本をどれか1冊でいいので読んでみることをお薦めする。
とりあえず受験はこれで有利になるだろう。
しかし当然のことながら、人生は受験さえうまくいけば乗り切れるような安易なものではない。社会に出た後も定期的に大きな試練や、重要な決断を迫られる場面がやってくる。
そういうときにある程度の「要領のよさ」や「効率化のための論理的思考」ができなければ、誤った選択や手法から大きな痛手を被ることになりかねない。
和田氏の本を受験に役立てるという直截なやり方だけでなく、「要領のよさ全般」を学ぶためにぜひ活用してほしいというのが僕の意見だ。
というわけで和田氏の受験本、受験生以外にも大いに役立ちますぜ!
上述した通り本は山ほどでているが内容は似たり寄ったりなので1冊で十分。
僕が読んだ中で一番内容が充実していたのがこれ。
「東大に入る」と銘打っているが、東大以外を目指す人にも応用できる内容になっているので、ご心配なく。
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今でも中1の三男だけがヨットを続けている。
今年は市長杯優勝、朱鷺カップ優勝、しかし北信越では1回沈んで(苦笑)惜しくも4位。
そろそろシーズンも終わりだけど、来年も続けるのかなあ。