僕が資産額をさして気にしないまま、日々を呑気に過ごせている理由


僕はアーリーリタイア後、資産額を把握しようとするのをやめた。なかなか信じてもらえないのだが、僕なりの理由がある。
まず、アーリーリタイアを目指すと決めた時点で、徹底的に計算した。
そのときは複数ある証券口座、銀行預金、そしてどの生命保険がいつ解約でき、いくら入るかまで、事細かくチェックした。その結果「あと2年働けば、贅沢な暮しを望まない限り、アーリーリタイアしても大丈夫なはずだ」と判断することになる。
今現在、具体的な額はわからなくても、その時に感じた「大丈夫」との確信は僕の中にしっかり残っていて、だから、まったく不安にならないのだ。
その時まとめた資料はもちろん保存してあるが、非常に細かく、相当集中しないと読めない代物で、自分が書いたメモなのに開くだけでめまいがする。
よくあれだけの資料をつくったものだ、と自分でも感心する。
当時はそれだけ不安だったのだろう。3人の子供がいるのだから、当たり前だ。本当にしつこく点検を繰り返していたので、僕もいい加減嫌気がさしていたに違いない。
書類の冒頭に、
「未来の自分へ。金は足りるはず。気にするのはやめて、もっとましなことに時間を使え!」
と書いてある。
今の僕は、過去からの自分への忠告に従っているというわけだ。

著書「幸福論」の中で、ラッセルは次のような内容を述べている。
「大事な決断をする時には、徹底的に考えなさい。結論が出たのなら、そこからは一切考えるのをやめなさい」
この教訓は実に深いと思う。
何度も考え直すと、ちょっとした気の迷いで間違った方向に思考を修正してしまうこともあるし、第一、迷いのようなものが常に頭の片隅にあると、新たな一歩を踏み出すことの邪魔になる。
性格だって、暗くなってしまいそうだ。
だから僕は今回の件に限らず、熟慮の上に決断したら、くよくよと何度も思い返したりはしないようにしている。
投資スタイルだって相当勉強した上で今のやり方に落ち着いたから、もう何も気にしていないし、勉強もしていない。
人の投資法に興味はないし、ろくに株価チェックだってしていない。

リタイア後、資産額の増減に一喜一憂しなければならないようなら、アーリーリタイアの良さが半減すると僕は考えていて、このことに関しては、自著、“幸せの確率~あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ”の5章で詳述している。
リタイア後の不安を避けるために大切なのは、まずは自らを、「お金のかからない体質」にすること。とにかく、これが大前提だ。僕だって大金をもっているわけではない。
それから人生を「逃げ切る」ための資産額を算出し、できれば運用をしながら、十分な蓄財をする。それだけの話だ。

こんな状態だから、「今の資産額はいくらだろう」とか、「このペースでいくと・・・」などと見直したり、計算したりする必要なんて、まるでないのだ。
資産額なんてわからなくていいし、むしろそのほうがせいせいする。
僕が気をつけるのは、不要な欲望を自分の中で育てたりはしないということだけ。高級車を買ったり、血迷って愛人を囲ったりすれば、もちろんお金は足りなくなるだろう。
そういうアホなことさえしなければ、お金はなんとかなるはずだ。
以前にも書いたが、人は資産額が増えるほど、それを失いたくないという不安感が強くなって、結果、幸福度は上がらない傾向がある。
資産は常に「失う恐怖」と表裏一体なのだ。十分貯めたと確信したのなら、後は忘れるに限る。

というわけで、僕は自分の資産額なんて全然気にしないまま、日々を呑気にすごしている。
そんな生活をしてみたいと思うのなら、「自分にはどうせ無理。参考にならない。内山の能天気さが信じられない」と決めつける前に、ぜひ自著 ”幸せの確率” を一読してほしい。
実現のための「コツ」を、これでもかとばかりに盛り込んだつもりだ。
もちろん、それに加えてちょっとした努力は必要だが、それは自分でなんとかしてもらうしかない。
この冗長な記事を最後まで読み切るくらい意欲と好奇心が旺盛なあなたになら、そう高いハードルではないはず、と勝手に想像している。





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スモークサーモンのチーズ和え。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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