生意気は苦しみの元


今週取り上げているのは、小池龍之介編訳「超訳 ブッダの言葉(ディスカバートゥウェンティワン)」。


今日は「比べない」から1本。

“生意気さは苦しみを増幅させる
生意気さは、君の苦しみを、知らず知らずのうちに増幅させる。
自分の意見を押し通すことに成功してその味をしめてしまうと、君は前より一歩ほど、さらに生意気な言い方をするようになるだろう。
このように、自分の意見を押し通そうとするなら、それに失敗するとイライラするうえに、成功しても生意気な性格に変わってゆくのだから、ろくなことはない。心が濁ってゆくだけのこと。

この道理を知ったなら、むやみに意見を言い張ることから離れるように。“

僕自身、昔はずいぶん生意気だったような気がする。生半可に弁が立ったから、それによって増長したところもあるだろう。
まさに、「その味をしめ、さらに生意気に」という感じだ。
自分ではいい気になっていたが、もちろんろくなことにはならない。
言っていることがたとえ正論だったとしても、面倒臭い、不快な奴として疎んじられるのがオチだ。
今はずいぶんまともになったと自分では思っているが、どうだろう、これは周りに聞いてみないことには確信はもてない。

僕には3人の息子がいるが、そのうちのひとりは僕の気質を受け継いでいるのか、ずいぶんと生意気だ。
減らず口も成長の過程、と考えて好きに言わせておくことも多いが、過ぎた時はきっちりと反論し、言い負かすようにしている。
「味をしめ、さらに生意気に」という悪循環は防いだほうがいい。
でも生意気さは若さの特権であるとも思うから、抑え込みすぎないほうがいいとも考えていて、塩梅は難しい。

「若い頃に生意気でない奴は、見込みがない。いい年をして生意気な奴は、もはや救いがない」

なんて気もするが、どうだろう?






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アジのグリル。グレープフルーツとフェンネルのソース。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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