「よい行い」は人のためならず!


今週取り上げているのは、小池龍之介編訳「超訳 ブッダの言葉(ディスカバートゥウェンティワン)」。


今日は「業(かるま)を変える」から1本。

“君は、これまで君の心が思ったことの集合体
君という存在は、過去に「何を考えたか」によって、その考えたり感じたりした内容が、ひとつひとつ心に蓄積されミックスされた結果のつぎはぎとして、今、ここに立っている。
すなわち君とは、これまで君の心が思ったことの集合体。
君がイヤなことを思うなら、少しだけイヤな業のエネルギーが心に刻まれ、その分イヤな君に変化する。
君が優しいことを思うなら、少しだけポジティブな業のエネルギーが心に刻まれ、そのぶん温かい君に変化する。
こうして人間は、心で思ったとおりのものへと少しずつ変化してゆく。
すべては心が思うことから生まれ、すべては心が思うことによって創られる。
ゆえにネガティブな心によってイヤな話をしたり、ネガティブな心によってイヤな行動をしたりするならば、必ずや苦しみが自分についてくるだろう。
優しくポジティブな心で話したり行動するなら、必ず安らぎが自分についてくる。
そう、影が君の歩く後ろから必ずついてくるかのごとく。“

業(カルマ)などというと仰々しく聞こえるかもしれないが、単に「行い」と置き換えれば理解しやすい。
もう少し定義を狭めれば、「因果関係のある行い」。
今の僕らは過去の行いによってできており、今の行いによって未来の自分が形成されていく。
もちろん、現代に生きる僕らは業がすべてでないことはわかっている。性格のうち、かなりの部分は遺伝子で規定されていることは、一卵性双生児における研究で明らかだ。
とはいえ後天的に行いが性格を変えていく面だって多分にあることだろう。

正しいことをすれば、正しい結果が訪れる。良い心で行えば、良い心の状態になる。きれいごとに聞こえるかもしれないが、実はこのことは脳科学・心理学の研究で徐々に裏づけられてきている。
「よい行い」は自分自身のためなのだ。



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ヒラメのカルパッチョ。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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