君にもいずれ死が訪れる。その時のために今しておくべきこととは?


最後にもう1回、小池龍之介編訳「超訳 ブッダの言葉(ディスカバートゥウェンティワン)」より。



最終回の今日は、「死と向きあう」から1本。

“君にもいずれ、死が訪れる
君にもやがて、身体が崩壊し、死が訪れるときがくる。
その崩壊のときがくる前に、君に話しておくべきことがある。
「欲しい欲しい、足りないよー」という欲望を手放して、安らぐこと。
過去から貯めこんできた記憶への執着を手放して、
軽やかに、今この瞬間をよけいなことを考えずに生き抜くこと。
そうすれば、すべてのことに「ま、いっか」と
心はすこぶるやわらかくなるだろう。“

僕自身、自分の死について、時おり考えるようにしている。そして、その視点から今現在を振り返る。
死ぬ間際になって、自分の人生を顧みたときに、よかったと思うことはどんなことだろう。
時間の無駄だったな、と後悔するかもしれないのはどんなことだろう。
そうすれば今、自分がすべきことはなになのかが見えてくるはずだ。

開業医時代、僕のクリニックはそれなりに流行っていたから、収入も社会的地位も分不相応に思えるほどあった。しかしそれを手放した今、社会的には冴えない立場になっている。
最終的な決断に至ったのは、自分が死んでいく悪夢を実際に見たことにより、人生を長いスパンで考えるようになったという経験が大きい。
ずっとしたかったことをなおざりにしながら、日々の忙しさの中に自分をたわめ込むような生活を続ければ、最後の日になってそれを後悔するだろうと確信するようになった。
今のところ、医師時代の蓄えと投資によって十分食べてはいけているので、決断を後悔したことはない。
アップルの創始者、故・スティーブ・ジョブズは毎朝、鏡に映る自分にこう問いかけたそうだ。
「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか?」
そして、「違う」という答えが何日も続くようなら、それは生き方を見直すサインだととらえていた。
ジョブズ氏同様、僕らはみな、いずれ必ず死ぬ。
そのことに思いを馳せることなく日々を過ごすのは、僕にはずいぶんリスキーなことに思えるのだが、皆さんはどう感じるだろうか? と提起したところで、本シリーズはこれにて終了。



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低温ローストしたポーク。
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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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