のどかでいいなあ。p70~
“ワンゲイ 「でも長官、ちょっと働き過ぎじゃないかって、みんな言ってますよ」
長官 「え、本当? みんなってだれ?」
ワンゲイ 「みんなですよ。昨日もタンディンとナムゲイと昼飯食いながら、その話になったんですよ。GNHコミッションの長官なのに、本人が働き過ぎだよな、って」
長官 「そんなことないよ。毎週こうやってサッカーしてるし」
ワンゲイ 「いや、家族との時間が足りないってことですよ。いつも帰るの遅いし」
長官 「う~ん…、それはそうかもな。でも、今はそういう時期だと思ってる。仕事から学ぶことがとても多いんだ。いまは人生の中でも、働きどきの時期だって位置付けてるよ」
ワンゲイ 「大臣がそういうのならいいですけどね…でもみんな心配してますよ」
私 「長官、いつもどれぐらい働いているんですか?」
長官 「いや、日本人から見たらたいしたことないよ~、全然たいしたことない」(照れる)
私 「参考までに! だいたい、何時から何時ぐらいまで働いてるのですか?」
長官 「う~ん、9時から、19時半ぐらい。でも今は冬場だから、18時くらいかな(照)。日本人的には、どう?」
私 「……。全然ありだと思います」“
いいなあ。僕もブータンでなら医者として復帰してもいいかも。p88~
“医者 「う~ん、たしかにミキ、具合悪そうだねぇ。今日来た患者さんの中で一番具合が悪そうだ」
私 「はい……」
医者 「ちょっと、しばらくここに横になっててくれる?」
私 「はい」
(10分経過)
医者 「どう? 治った!?」
私 ……。んなわけないっ!“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。