キリギリスの飢え死は困るけどアリの生き方も愉快にはみえないぜ!~ 「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」のご紹介1


今日紹介するのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。言わずと知れた大ベストセラーだ。
「死ぬ時は資産額ゼロで」という主張はそれなりに過激に聞こえるがどうなんだろう? と手に取ってみた。


本書に興味をもってもらうには、「まえがき」からの引用が一番手っ取り早い。

p3~
まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。
夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた―。

この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。
もっともな話だ。
だが、ここで疑問は生じないだろうか?
アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
それが、この本のテーマだ。

私たちは、キリギリスの末路を知っている。そう、飢え死にだ。
しかし、アリはどうなったのか?
短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのだろうか?
いつ、楽しいときを過ごすのか?
もちろん、誰もが生きるために働かなければならない。だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。「本当の人生」を生きたいのだ。
この本のテーマはそれだ。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。
もちろん、誰もがそのような人生を望んでいる。だが現実には、全員がその望みを叶えられるわけではない。
私は長いあいだ、この問題について真剣に考え続けてきた。友人や同僚とも何度も議論を重ねた。
この本で読者にお届けするのは、その成果だ。あらゆる問題を解決する答えなど存在しない。だが、私はあなたの人生を確実に豊かにする方法だけは知っている。


著者の主張は「多くの人が将来不安から必要以上にお金を貯め込んでおり、人生を豊かにするために浪費するタイミングがつかめていない」というもの。
いくら金持ちになっても楽しい思い出が少ないようでは、決して素晴らしい人生とはいえない。
もちろんキリギリスのように飢え死にしては困るが、かといってアリの生き方もあまり愉快そうにはみえないではないか、との意見には、確かに深く頷かざるをえない。

最初に僕の見解を書いておくと、確かにこの本には賛同できるところもあるが、しかねる点も非常に多い。
今日はまず、大いに同意できる箇所を引用する。

p23
人生はテレビゲームとは違って、果てしなく高スコアを目指せばいいわけではない。にもかかわらず、そんなふうに生きている人は多い。
得た富を最大限に活かす方法を真剣に考えず、ただひたすらにもっと稼ごうとし、自分や愛する配偶者、子ども、友人、世の中に、今、何ができるかを考えることから目を背けている。いつ死が訪れるかもわからないのに。

p69
金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と返ってこない。ジョンは二度と30歳にはなれないし、子どもたちが赤ちゃんに戻ることもない。せっかく富を築いても、すでに豪邸に住んでいるし、欲しいものは手に入れている。

金を稼ぐことより、もっと家族や友人との体験を大切にしよう。人生を真に豊かにするのは、そういった出来事の積み重ねなのだから……との内容で、読者の中にはすでにお気づきの人もいるかもしれないが、そう、これらは自著「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」の内容と見事に被るのだ。


僕に異論のあろうはずがない。

明日は、やはり自著と内容が被る、興味深い「実験」について紹介した。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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