終わりを意識すれば時間をもっと活用できる!~ 「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」のご紹介2


昨日から紹介しているのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。


今日は興味深い研究について引用。

p195~
もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。
そのことをよく表す、大学一年生を被検者にした心理学の実験がある。一方のグループの学生には、30日後にキャンパスから遠く離れた場所に引っ越すことを想像させ、今後の30分後の行動を計画させた。つまり学生たちにとってこの期間は、学生生活を通じて出会った人と会ったり、気に入った場所を日常的に訪れる最後のチャンスになる。この30日間、1週間ごとに、学生たちはその週の自分の行動を記録した。
もう一方のグループには、特に何も指示は与えず、普段どおり過ごすように指示した(当然、学生たちは残り少ない学生生活を満喫しようとしたりはしなかった)。
その結果、何が起こったのか?
30日後に引っ越すことを想像したグループの学生は、そうでない学生に比べ、幸福度が上がっていた。特別な何かをするにせよ、いつもと同じことをより楽しもうとするにせよ、残された時間が少ないと想像するだけで、学生たちは充実した時間を過ごせたのだ。


実は僕も自著「4週間で幸せになる方法」で似たようなことを書いている。

「今」を生きる

(前略)あなたは現実にこの世界にいて、息をして、さらに大抵の場合、他になにかをしている。歩いたり、話をしたり、ものを食べていたり。
でも、頭の中はどうだろう。その時、その時をしっかりと生きているだろうか?
過去の出来事を思い起こしてニヤけたり、逆にふさぎこんだり、あるいは未来のあれやこれやで頭が一杯で、現在のことをなおざりにしてはいないだろうか?
人はしばし退屈する。特に刺激のない現状を、楽しかった過去や、エキサイティングであろう未来の計画と、比べてしまうからというのがその一因だ。
(昨夜は盛り上がって、愉快だったなあ)
(次の休みは、なにをして過ごそうか?)
というようなことが頭にあるから、それと比較して、「ああ、なんて退屈なんだ」となってしまう。
よくよく考えれば、なんとももったいない話だ。今、現在にきちんと集中しさえすれば、その時々が充実してきて、退屈といったネガティブな感情に悩まされることも、ずっと少なくなるというのに。
(中略)
僕らの体は確かに今、この現実空間にあるけれど、肝心の心はそこを離れ、過去や未来をさまよってばかりいるのだ。

今日は、その時、その時に気持ちを集中させるよう努力してみよう。するとすぐに、それがいかに困難であるかがわかるはずだ。
もしうまくいかないようなら、今日が人生最後の日、すなわち明日、死ぬ運命にあると想像しながら1日を送るというのも有効なテクニックだ。
癌で余命宣告を受けたというような場合を除けば、僕たちの多くは、あたかも永遠に生きられるかのように日々を過ごしている。
死ぬまでに、あとどのくらいの時間が残されているだろう、などとは考えることもない。
だからこそ、後になって振り返れば、どうでもいいであろうことに血肉を注いだりもする。
でも、もし今日が最後の日だとしたら?
時間がかけがえのないものであると思い起こすことになり、今を生きることが少しは容易に感じられるようになるだろうし、少なくとも明日以降の日々に思いをはせることはなくなるはずだ。
ちなみに自分の死についてしっかりと考えると、他者に対してより親切、かつ寛大になることがわかっている。親切な行いの効能は以前に書いたが、寛大であることも、心身の健康によく、落ち込みのリスクやストレスを減らし、人間関係を強める作用があるとされており、その面からも幸せにつながりそうだ。



ちなみに「DIE WITH ZERO」で著者は、残りの人生を5~10年で区切り(時間のバケツ)、それぞれで行動計画をたてることを推奨している。
それによって人生の各段階の有限さを意識しやすくなるだけでなく、どの年齢でどのくらいの支出をすべきかがみえてくる、との考えだ。
これは実に重要で、たとえば子供と風呂に入ったり、キャンプに行ったりするのに、子供が高校生になってからでは遅すぎる。
それぞれの行動の適齢期を可視化することなく、「いずれは」なんて悠長に構えていると、かけがえのないチャンスを逃してしまうこともありそうだ。

と2回にわたってこの本の好きな箇所を紹介してきたが、褒めるのはここまで。
明日以降は本書から、個人的に賛同できなかった箇所を紹介したい。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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