FIRE生活の近況報告。かつてないほどのんびりしてます!


アーリーリタイアして今月でちょうど8年。最近は日々、のんびりと過ごしている。
のんびりはずっとだろ、と思われるかもしれないが、意外にそうでもなかった。
アーリーリタイア直後は出版の夢を果たすべく、執筆のかたわら原稿の売り込みにも奔走した。
それに後輩医師に継いでもらった医院での診察。どうしても僕に診てほしいという奇特な患者さんもいたため、毎週、水曜日の午前中だけ診察を続けた。それを辞めたのが一昨年の11月だから、まだ1年ちょっとしかたっていない。
加えて3人の息子たちの世話や教育。
去年の今頃でいえば、長男は東京での大学進学を控えており、運転免許取得や一人暮らしの準備で慌ただしかった。
当時、中学校2年生の次男は英検2級を受験。この手の先取り学習については僕が全面的に指導しているので、それなりに時間をとられる。
小学校6年生だった三男は12月に中学受験を終え、(去年の)年が明けてからは、「小学生のうちに中学3年間の数学をマスターする!」というなかなかに壮大な挑戦を始めた。もちろん一番大変なのは本人だが、いかんせんタイムリミットがすぐそこだから、教える僕の側も少しでも効率をよくしてやらねば、と準備にも手間をかけた。
ようやく週に半日の診察もなくなり、医療から完全に退いた直後であったが、それなりに慌ただしく過ごしていたことになる。

それが今はどうか?
長男は東京で大学生活を送っているので、僕はほぼノータッチ。
次男は高校受験を控えて勉強をがんばっているが、こちらも親の出る幕はない。せいぜい塾への送り迎えくらい。
三男は数学の先取りを着々とすすめていて、現在は高校2年生分まで進んでいるが、教えるのは僕の手を離れ、東進予備校にお任せしているので、やはり僕の出番はない(このレベルの数学は僕にはもう教えられない)。
というわけで、子供の教育に関するデューティーめいたものもなくなり、ようやく1日の大半を自分のためにあてられるようになったというわけだ。

最近の日常。
朝は6時半に起床。とりあえず国内外の報道にさっと目を通し、本ブログを最終チェックの上でアップして、7時に家族を起こす。
僕は仕事がなくても息子たちは学校がある。妻は朝が弱いため、FIREしても目覚まし時計が必要な状況は残念ながら変わらない。
その後、息子たちの朝食につきあって新聞を読みながらカプチーノを2杯飲む(僕自身は朝食をとらない)。
8時前後に彼らを送り出した後はパソコンに向かう。英会話の学習をしたり、ネットで情報を得たり、株価をチェックしたり、論文を読んだり、ブログ記事を書いたり。その日によって気の向くタスクに取り組む。
午前のこの時間が一番頭が働くようなので、頭を使う作業をあらかたすませることにしている。
せっかくFIREしたのに、そしてほとんどお金にもならないのに、なぜ頭脳作業をするのかとたまに聞かれるが、ひとつには楽しいから。学びたいことを学ぶのも、それを発信するのも純粋に楽しい。
また適度に脳を使うことは「メンテナンス」という意味でも必要だ。あまり頭を使わなかったり、逆に使い過ぎると認知機能の低下につながるそうだ。
まだ55歳。ボケるにはちょっと早い。

頭が疲れてきたと感じたらすぐにパソコンの前から離れ、坐禅。45分間の坐禅を午前、午後1セットずつ行っている。
その後は録画しておいた情報番組を再生し、興味のある情報を拾いながら筋トレ。
正直に言うと筋トレはあまり好きではないのだが、体を動かすことは健康の維持だけでなく幸福度を高めるためも重要で、ちょっとした抗不安薬程度の効き目があるとされている。
逆にいえば運動をしない生活は、「うつ」になる薬を飲んでいるようなものなのだ。
適度に頭を使い(使いすぎもダメ!)、体を動かす生活は、要は「狩猟採集時代の生活様式」に近づける作業と言っていい。人間の遺伝子は人類史上圧倒的に長い狩猟採集時代に適合したものが残され、それは現代に至ってもあまり変わっていないとされている。
心身ともに健康に保つ方策は「狩猟採集民を真似ること」。そう考えれば極めて単純な手法といえそうだ。
とはいえ、忙しく働いているとその単純なことが難しいから、FIREの意義も出てくることになる。
12時頃に妻と軽く昼食。僕はその後短い昼寝をすることにしてる。
これは短時間であるのが重要。少しウトウトする程度で十分で、長いとかえって体が重くなってしまう。短い昼寝には午前中の疲れの大半を取り除く効果があるそうだ。

大体ここまでがルーティーンで、午後はずいぶん適当だ。
先ほど書いた坐禅の2セット目を行うほかには、午前中にやった頭を使う作業を続けることもあれば、寝転がって本を読むこともある。天候に問題がない限り夕方には小一時間走る。
息子たちが帰ってくれば話をしたり、少しは勉強をみたり。夕食は午後7時頃のことが多いので、それまでには風呂に入り、先に一杯始めることも多い。
以前は週に1回くらいのペースで友人と飲みに出ていたのだが、コロナ禍以来、頻度がぐっと減った。
最初はそれがストレスだったが、これも慣れ。特に最近は寒いので、無理に出かけることもないか、という気分でいる。
夕食後はテレビで映画をみたり、妻の皿洗いを手伝ったりして1日も終了。大体10時には寝てしまう。
のんびりではあるが、それなりに負荷もあり、退屈で困るようなことはもちろんない。

僕の日常に対し、皆さんはどのような感想を抱かれただろうか?
今日の記事を読んで「うらやましい」という人はおそらく少数派だと思うが、もしそういう人がいたら一言、言わせてほしい。
「あなたはFIREへの適性がきわめて高そうですよ」、と。





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取り寄せた馬刺しで一杯。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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