FIREで生じた日常のちょっとした変化についてまとめてみた


アーリーリタイアして8年がたった。
変わったことは、もちろん山ほどある。本を出し、講演をし、ヨガ・瞑想を試し、図書館に通い……。
ただ今日はそういうことではなく、日常のちょっとした変化について書いてみたい。

まず飲みに出る回数が減った。どうにもその気にならないのだ。
おそらく、はけ口を求めるようなストレスがないからだと思う。
聞いてもらいたい愚痴もない。
日課にしている夕方のジョギング後に風呂に入ると、もうイケナイ。一気に腰が重くなり、出掛けようなんて気は毛頭なくなる。
現役医師時代、激務から帰った後3人の子供を風呂に入れ、それから妻に、
「ごめん、ちょっと!ストレス発散してくる!」
と一杯飲みに出かけたりしていたのが嘘のようだ。
そもそも酒に弱くなった。これもやはり、ストレスが大きく減ったことが影響しているように思える。
現に、たまに大きなストレスがかかると(リタイアしたって、もちろんストレスフルな日はある)、多く飲んでもあまり酔わなかったりする。
友人と飲みに出てもその日のうちに眠くなってしまうから、午前様というようなことはまったくなくなった。
お陰で、現役医師時代は時おり苦しんでいた二日酔いになることもない。

スポーツにも興味を失った。
医師時代はゴルフ、テニスを楽しむこともあったが、リタイアしてからはまったく興味がもてないでいる。
心身のコントロールのため適度な運動必要だから筋トレとジョギングは続けているが、ゲーム性のあるスポーツに関してはどうにも食指が動かない。「うまくなりたい」とか「勝ちたい」という気持ちが湧いてこないのだ。
テレビを見る時間も減った。
リタイア前は、リタイア後にテレビを見る時間が減るなどとは想像もしていなかった。
これは気力、体力が十分あるから、もっと能動的な活動をしたくなるからだと思う。
見るとしたら主にアメリカの映画やテレビドラマ。予算がぜんぜん違うからしかたがないが、日本のものよりもアメリカのもののほうが面白く思えるのに加え、多少は英語の勉強になるところもいい。

睡眠時間が増えた。
以前から睡眠は長いほうで、現役時代も夜10時から朝6時まで寝ていたのだが、最近は同じ時間に寝ても7時近くまで起きられないことが多い。昼寝も入れたら9時間以上寝ていることになる。
仕事をしていないのだから、疲れていない分睡眠は短くてもよさそうなものだが、そうはならない。
ストレスがないから、よく眠れるのか?
快適だから直ちに改めるつもりはないが、毎日これだけ寝ると、さすがに時間がもったいない気がしないでもない。

現役時代はしょっちゅうひいていた風邪を、めったにひかなくなった。
毎日200人前後の患者さんと会い、しゃべり続けだったあの頃とは対照的に、今はほとんど家にいて、会話やストレスが少なく、しかもしっかり運動時間がとれているのだから、これは当然だろう。
たとえ風邪をひいても軽くすんでしまう。調子が悪くなれば治るまで寝ているのだから、こじらせようがない。
医師時代は喉が痛かろうが、咳が辛かろうが、1日中しゃべっているしかなかった。熱が高いときなんかは、つらかったなあ。

ざっと並べると、このような感じになる。
いいことが多いが、つい寝すぎてしまったり、一部で活動性が低下したりと、マイナス面もないわけではない。
さらに数年たつと、これがどう変わっていくのか?
仙人みたいになってしまうのかも(実はそうなりたいという願望も少しあるのだが)。

今後も折に触れ、ご報告していきたい。




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これらもリタイア組。今までたくさん働いてくれてありがとう。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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