僕の節約術。「その服って本当に必要?」


昨日の記事で「ラウド・バジェティング(loud budgeting)」について書いた。
まだ正式といえる日本語での呼称はなく、「うるさい節約」、「節約アピール」あるいはちょっとお堅く「声高な予算管理」などと訳されているようだ。
ついでというのもなんだが、今日は自著「幸せの確率―あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から、僕が実践し、かつお勧めしている節約術の一例を紹介したい。

ブランドの服を着ることによって、他の人よりも優位に立とうとするような、遺伝子が囁く誘惑にはのらないように、とⅡ章でお話ししましたが、高価なものでなくても、つい余分な服を買ってしまい、お金が減るだけでなく、ごちゃごちゃして使いづらくなったクローゼットに辟易としている人は多いのではないでしょうか。
私自身は、服はその時に何を買うのかを考えるのではなく、シーズンの終わりに、来シーズンに欲しいものを箇条書きにしておき、それ以外のものは買わないようにしています。例えば、とある秋に残したメモはこんな感じ。

来春になったら買うもの
・パーカーがついて、羽織りもののブルゾン(今年まで使っていたブルーのやつは穴が開いたので捨てた)。
・七分丈は十分あるので買わないように。
・カジュアルな白いシャツが一着あるとよさそう。
・Tシャツは基本的には足りている。モスグリーンのものが二枚あるので、もし買いたいときはモスグリーンをはずすこと。
・パンツは足りているので、買わなくてOK。ただし、休日用にハーフ・パンツが一着ほしい。デニムが無難? 

あまりにも世帯じみていてお恥ずかしい内容ですが、こうしておけば、そのシーズンに自分が本当に必要としている物を、無駄なく購入することができます。
くれぐれも、「なんとなく」とか、「皆も持っているから」といった、安直な理由で物を買わないようにしましょう。惰性で人と同じことをしていたら、人の何倍もの自由を得ることなど、できるわけがありません。例えば、腕時計。あなたの腕時計はいくらしましたか? もっと安いものだと支障はありますか? それに、そもそも、腕時計は必要ですか? 私自身はここ十数年、腕時計をはめたことがありません。窮屈な感じが不快ですし、大体の時間なら、感覚で見当がつきます。その上で、どうしても正確な時間が知りたければ、携帯電話を見ればいいのですから。
また、服や小物を買う時には、必ずやそれによって、クローゼットやタンスに収容しなければならない物が増えることを意識して下さい。あまりに物が多いため、自分が何を持っているのか把握しきれなくなり、衣替えで服をしまう段階になって、「あ、このシャツがあるの、忘れてた!」と気づいたり、あるいは、持っているものと似たようなデザインの服を買ってしまい、後悔したりしたことはありませんか? それらは所有物が多すぎるサインです。物が多ければその分、整理や掃除にも手間がかかりますし、新たにタンスを買えば、それにまたお金がかかるだけでなく、生活スペースも狭くなってしまいます。余計なものを貯めこむことによって、未来に対して消極的になる、肥満を引き起こす、あるいは集中力を妨げ、意欲をなくすといった不利益が生じるという説もあるそうです。収納スペースにものを詰むようなことはせず、せいぜい七割程度の収納率にとどめることにより、使い勝手がぐっとよくなるだけでなく、所有物をしっかりコントロールしているという満足感が生まれ、気分よく物とつき合えるようになります。収納率は貯蓄率とはもちろん、満足率とも反比例の関係にあると考えていいでしょう。
また、お金は運用により利益を生み出しますが、買った服や小物はお金の流れの中の最終的な形であり、そこからはもはや何も生まれません。物を持ちすぎることは、お金の流れをせき止めることでもあるのです。物は少なく、投資資金は多く、と常日頃から心がけることにより、自由度の高い豊かさが、特に将来においてもたらされることをしっかりと認識してください。
ちなみに私は、服装のことをまったく気にしていないわけではありません。とんでもなく高価な服や、流行を意識したファッションに興味をもつことはありませんが、それでも、清潔をこころがけることと、TPOに気をつけること、すなわち、人を不快にさせるような服装をしないことにだけは、十分に注意しています。その程度が私にとって、必要かつ十分な「おしゃれ」のようです。悪臭が漂うかのようなボロ着を着て過ごしていると勘違いされてもシャクなので、一応、名誉のために申し添えておきます。


これはFIREから丸8年たった今も変わらない。
クローゼットを開ければガラガラではあるが、気に入っている服だけが一目で把握できる形で収納されていて、これ以上の衣服を所有するメリットは僕には何一つ感じられない。
引用文にあるように、「あまりにも世帯じみていてお恥ずかしい」という自覚がまったくないわけではないが、テーマが「ラウド・バジェティング(loud budgeting)」ということであえてアピールしてみた。
服だって時計だって単なるツール。あまりに多くの所有物によってワケがワカラナイ事態に陥っていないか、たまに見直すことも有用だろう。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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