仕事をしている自分を自分の人生とイコールにする必要はない!―メタ思考のご紹介2


昨日に引き続き、澤円著「メタ思考―『頭のいい人』の思考法を身につける(大和書房)」のご紹介。


今日はこの本の「序章」から気に入った文章を、それぞれ短く紹介したい。

p16
ひとつの会社の中でポジションや評価にこだわることは、人生にとって極めて小さい話だと思います。

p17
あるひとつのルールの中で勝ったからといって、それがそのまま人生の勝利につながるわけではない。この自明のことが、こと会社や仕事となると、案外混同しがちな人が多いという印象があります。

たまにバーでひとりで飲んでいると、横に座ったサラリーマンから自身の地位や出世を自慢されることがある。
正直に言って「だから?」という感想しか浮かばない。
出世自慢などその会社か、甘めにいっても同じ業界で働いている人にしか通用しないのだが、その社会にどっぷり浸かっている人には本当に見えなくなるらしい。
著者は「メタ思考」を保つための方法として、自分の「エイリアス」を複数もつことを勧めている。

p20~
たとえば、会社にいるときの自分は、自分の名前をまとったエイリアスとして、「わたしの一部の機能を提供しているに過ぎない」と考えればいいのです。そうすると、かなり気持ちがラクになりませんか?
会社の中にいる自分や、仕事をしている自分を、自分の人生とイコールにする必要はまったくありません。ましてや、会社の中での評価や出世競争などは、ただのゲームに過ぎないと考えるのです。
(中略)
自分の人生は、あくまで自分がデザインするものであり、もっと自由に自分の人生を定義していいと思うのです。
(中略)
エイリアスは、自分の人格の一部ではありますが、アイデンティティとは切り離した機能だけの自分ということ。自分とリンクしているけれど、自分と一体化はしていない。エイリアスからたどっていけば自分にたどり着く、単なる「道しるべ」のようなイメージです。
それは自分の意志でいつでも切り離すことができると考えればいいし、だからこそ、いろいろな場所で自分の機能として役目をはたせるのです。
さらに、あくまでもエイリアスなのだから、ある領域でろくでもない評価を受けたとしても、別に自分自身が棄損するわけではない。エイリアスとして振る舞えば、自分をいたずらに傷つけずに、もっと自由に生きているというわけです。


実は僕も自著「4週間で幸せになる方法」の中で同じようなことを書いているので、一部を紹介する。

失敗によって、気持ちが過度にネガティブになっている時は、その部分にしか目が行かなくなっていることが多い。視野狭窄に陥りながら、マイナスの感情を連鎖させ、自分自身を必要以上に追いつめてしまう。
そんな時は大きく深呼吸をして、思考を自分の失敗から少しだけ逸らしてみよう。考えを向ける先が愉快なものであれば、より効果的だ。
あるいは「確かに失敗だったけど、得るところはあったよな」、と冷静に現状を分析してもいいし、「以前も同じように落ち込んだけど、じきに立ち直ったじゃないか」、と過去の類似体験を引っ張り出してきてもいい。そうやって、少しずつ視野を広げることが重要なのだ。
さらに、「これはゲームであり、自分はその中のプレイヤーにすぎない」と想像するやり方もある。それによって感情よりも策略が優先され、大局的な視野に立つことができるというわけだ。
これは決して単なる一時凌ぎや、現実逃避ではない。憂鬱な気分の時、思考にどっぷりとはまり込むことさえ避ければ、それがすべてを台なしにするような悲劇ではなく、今までの人生に何度もあった、些細なトラブルのひとつに過ぎないと気づくことができる。この気づきこそが肝心なのだ。
そのようなコツさえ知っていれば、強引な切り替えなどしなくても、思考はネガティブから中立へ、そしてポジティブな方向へと、ゆるやかに舵がきられていき、ひとつしかないはずの現実が、まったく違うものに見えてくることだろう。




まさに「メタ思考のすすめ」というわけだ。
ちなみに僕は自著の中で4週間分、すなわち28個の「幸せに生きるためのアイディア」を紹介しており、メタ思考はその一つにすぎない。
だから澤氏の「メタ思考」より28倍お買い得!などということはもちろんないが、書評から初めておいて、いつの間にか自著の紹介にもっていく辺りはそれなりに「メタ思考」のなせる技という気がしなくもないので、あえて宣伝で結んでおく。

読者の皆様が、「相変わらずオチがメタメタだな」と苦笑していないことを祈りつつ。



ランキングに参加してます。ぜひ一票を。
更新の励みになります!
   ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村



IMG_534811.jpg
新潟名物「笹団子」で遊んでみるw

スポンサーリンク

内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

自著の紹介

左下のアイコンをクリック。

ツイッター(更新告知など)

ブログ・ランキング参加中

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

こちらは執筆・取材・講演依頼など業務連絡専用です。 記事に対するコメント・ご意見はX (旧ツイッター)でお願いします。 こちらに頂いても返答しかねますので、ご了承ください

全記事表示リンク

プライバシーポリシー

検索フォーム