欧米式の相手を全肯定するような返答って、やっぱりどこか違うよな


今日紹介するのは2010年発行の小池龍之介著「考えない練習(小学館)」。
言わずと知れたベストセラーなので紹介するのに今更感もあるが、僕自身はこの本を年に1回くらい読み返していて、そのたびに新しい気づきがある。

本の内容については、アマゾンの紹介欄より。

「イライラ」「不安」は、練習で直せる。考えすぎて、悩みがつきない私たちに必要なものは、もっと「五感」を大切にする生活。それは決して難しいことではなく、ちょっとしたコツの習得で可能になる。ここではその方法(練習)を気鋭の僧侶が余すことなく語りかける。極めて実践的と評判の心のトレーニングで、不安のない日常を手にしよう。



ここでは僕が今回の読み返して気に入ったところを抜粋して引用する。

p168~
(前略)
世の中には慈悲のまがいものばかりが転がっています。目の前に困っている方がいたら、いてもたってもいられなくなる。つい何かアドバイスを言わなくてはと感じてしまう。そういう時は同情してためになることを言ってあげなくちゃ……このような「親切」をしたくなってしまう時の心の動き、それは一見、優しさのように見えますけれども、実際は思考ノイズの条件反射にすぎません。
(中略)
実際のところ、困っている人にしてあげられる最も大事なことは、静かにしていてあげることです。黙って話を聞いてあげることです。
(中略)
大切なことは、その方がいま何に困っていて、何を望んでいるのかが浮き彫りになるまで、じっくり話を聞くことです。
そのうえで、もしアドバイスをするなら、「あなたは、これがしたいのですよね?」という共通理解に至るまで、本人のしたいことを突き詰めていき、そのためのルート探しや心の律し方、心の置き方をともに考えてみることです。いま別の方向に心が行ってしまっているなら、どう軌道修正できるのかを考える。実はそれも相手をかすかに否定しているのですが、「その人がやりたいこと・やりたくないこと、叶えたいこと・叶えたくないこと」をお互いに認識し、基本部分は否定しない。そのうえで本人が軌道修正の必要性を理解できるなら、否定されているとはとられないでしょう。
(中略)
その人が矛盾したことを考えているなら、話していくうちに少しずつ整合性がつかなくなっていきます。そして、その整合性がつかなくなってきた、キナ臭い部分を、「なぜ、そうしたいの?」「なぜ、それをやりたくないの?」「そこの部分をもう少し聞かせて」などとじっくり聞いてみる。相手の話が「単なる愚痴」に終わってしまわないようにするには、相手が説明するために、自分自身の考えを整理しなければならないような質問を重ねることをお勧めいたします。相手が「自己認知」をより客観化しやすいようにしてあげることです。
すると、話しているうちに、本人が自分の矛盾に気づき修正せざるをえなくなり本人の中にあった「幸せのイメージ」が変わってきます。その結果、出された結論は自分の中で導きだしたものだと本人は思い込んでいますから、否定されたとは感じないでしょう。


相談にのる方の視点からみれば、かなり高度な技に思える。時間だってかかることだろう。

「親切」をしたくなってしまう時の心の動き、それは一見、優しさのように見えますけれども、実際は思考ノイズの条件反射にすぎません。

わかる! わかるんだけど実際にはつい思考ノイズに操られてしまう僕ら。
でも今回紹介したような本質的なやり方で、親しい人たちと接することができる人間に、僕はなりたい。
そのために必要なのはまずは時間。アーリーリタイア、万歳!


なんにせよ、欧米式の、相手を全肯定するような返答って、やっぱりどこか違うよな、と再認識した一節であった。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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