底値付近で買おうと思ったら落ちてくるナイフ(REIT)はつかまなきゃ。~「わが投資術―市場は誰に微笑むか」より


一昨日から2回にわたって僕が強気でREITを買い付けた経緯について記し、さらに「大きく背中を押してくれた本」があると書いた。
その本とはベストセラー、清原達郎著「わが投資術―市場は誰に微笑むか(講談社)」。


まずはアマゾンの紹介欄から。

■話題沸騰 連続重版たちまち15万部突破!
個人資産800億円超。長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎。
咽頭がんで声帯を失い、引退を決めたいま、全人生で得た株式投資のノウハウを明かす
■新NISA完全対応! すべての投資家のバイブル誕生
私には後継者がいない。ならばすべてのノウハウを全部世の中に「ぶちまけてしまえ」という気持ちになった。今や株式市場は「個人が自由に儲けることができる市場」です。2024年からは新NISAも始まりました。「やらなきゃ絶対損」という個人にとっては夢のような制度です。(本書より)
■株式投資に才能など存在しない。「自分の失敗からどれだけ学んだか」だけだ。


著者について。

清原 達郎
1981年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業。同年、野村證券に入社、海外投資顧問室に配属。スタンフォード大学で経営修士号(MBA)取得後、86年に野村證券NY支店に配属。91年、ゴールドマンサックス東京支店に転職。その後モルガン・スタンレー証券、スパークス投資顧問を経て、98年、タワー投資顧問で基幹ファンド「タワーK1ファンド」をローンチ。2005年に発表された最後の高額所得者名簿(長者番付)で全国トップに躍り出る。23年、「タワーK1ファンド」の運用を終了し、退社。本書ははじめての著書である。


面白そうでしょ?
では、ここから本題。第5章「REIT―落ちるナイフを2度つかむ」より、ぽつぽつと引用してみる。

不動産会社が不動産を買い、投資家がその不動産会社の株式に投資する場合、不動産会社は法人税を払って残った利益から投資家に配当を払うことになります。だから法人税がない分、投資家は不動産を所有している不動産会社の株よりREITを買ったほうが有利なのです。

日本は、法人税率がそこそこ高いので、不動産市況の見通しとは関係なく、不動産保有におけるREITのシェアは上がり続けると予想し、REITが誕生したころから機関投資家に重宝されるアセットクラスになると確信していました。

この月次報告書には「2002年中に日本ビルファンドの利回りが7%を超えると考えられる」と書かれています。それなら、なぜ私はそこまで待って安く買わなかったのでしょうか?
それは私が「量の勝負だ」と考えていたからです。配当が高いのでいっぱい買ってもリスクはほとんどないと考えていました。ならば、できるだけいっぱい買おう、と。次の年まで待って、さらに株価が下がって利回り7%になってから買っても少ししか買えないかもしれません。それなら買えるときに買って、下がればさらに買い増せばいいと思っていました。

この章のタイトルで「落ちてくるナイフを2度つかむ」とありますがこれは「落ちてくるナイフはつかむな」という株式投資の格言をもじった文章です。この格言の意味は「暴落している株を買うな。株価が底を打ったことを確認してから買え」ということなのですが、世の中そんなにうまくいくわけがありません。この格言は間違っています。底値付近で買おうと思ったら落ちてくるナイフをつかまなきゃ。

もちろん清原氏が述べているのはREIT黎明期のエピソードであり、今とはずいぶん状況が異なる。
しかし「REITが税制上有利である点」、「利回りが高い(株価が安すぎる)点」、「量を買うのが重要」、「株価が底を売ったら買おうとしても、そううまくいくわけがない」といった点は、現在(2月下旬時点)のREITをみても大きくは変わらないように思えた。
そこで僕は3月中旬~下旬が底と予想しながらも2月下旬から買い付けを始め、株価下落に伴い膨らむ評価損をこらえながら買い付けを続け、結果としてかなり思い切った額を保有することができた。
くどいようだが、自慢の意図は(少ししか)ない。

めでたし、めでたし。というわけで、僕のREIT購入譚は今回でお終い。
明日はこの本からREIT以外の面白かったところを紹介したい(というか投資家の皆さん、この本は読まなきゃだめよ)。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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