新型コロナと戦う三種の神器とは? ~ 短期的な戦略が見えてきたぞ。


今日は新型コロナウイルスについて。
このウイルスとどう戦うべきか、短期的な戦略はほぼ固まってきたようなので、それについて書きたい。

まずはマスクだ。
以前は発症の前日から感染力が強まるとされていたが、最近は発症の4日以上前から感染性があるという説が有力になっており、となれば症状のない人も皆がマスクをする「ユニバーサル・マスキング」の重要性が増すことになる。
あれだけマスクを嫌っていた欧米でも、今や装着の義務化が次々と打ち出されている。
一方、日本では夏を迎え、逆に装着率が落ちている様子。もちろん熱中症などには十分注意する必要があるが、屋内、そして屋外でもソーシャルディスタンスが取れないときは、できるだけ着用するよう政府から正式な要請があってしかるべき。
そのような動きがないのを残念に思っている。
マスクについては散々書いてきたので、ここでは踏み込まない。興味のある方は下記記事をご覧いただきたい。
「世界のマスク事情」

治療に関してはデキサメタゾンが重症者に効いている。イギリスでのランダム化試験では、人工呼吸器を装着している患者の死亡率を30%引き下げている。
デキサメタゾンは副腎皮質ステロイドで、ウイルスに効くわけではない。免疫を抑制するので、むしろ対ウイルスで言えば増やしてしまう可能性もある。
しかし重症化の一因とされているサイトカインストームといった、免疫系の暴走には極めて有効だ。昔からある薬だから値段も安い。
とはいえ効くのは重症化した後だけで、重症化を防ぐ効果はない。そして死亡率の30%低下は大きいとはいえ、これで安心と手放しで喜べるほどの数字でもない。
今のところ、デキサメタゾンを上回る治療法が出てくる兆しはない。新薬について過度な期待は避けるべきだろう。

ワクチンも難しい。
副作用はないのか?
うまく抗体ができたところで、それがかえって感染時のサイトカインストームを促すことはないか?
それをクリアしたとして、どのくらい生産できるのか?
そして、ほとんどの人に接種をうけさせることができるのか? 
新しいワクチンへの恐怖心から、一部の人しか接種を受けないようだと、感染拡大を阻止する効果は非常に限定的なものになる。
これについても現時点では、あまり楽観的に考えるべきではないだろう。

では新型コロナウイルスと戦う次の手段として、世界中の臨床家が注目しているのは何か?
新薬でもない。ワクチンでもない。
「検査」なのだ。精度の高い抗原検査キットの普及が待望されている。
抗原検査はPCR検査と違い遺伝子を増幅する手間がいらないので、15分くらいで結果がわかる。感染が判明する時間を短縮することによって、その人からの感染を30%減らすことができると考えられているようだ。
たった30%と思うかもしれないが、実効再生産数が1から0.7に減るのなら効果は絶大だ。
しかもワクチンや新薬と違い副作用はなく、実用化へのハードルも高くない。

もちろん我が国も検査の迅速化については真剣に・・・、と続けたいところだが、残念ながら今のところあまり議論されている様子はない(少なくとも僕からはうかがえない)。
それどころかPCR検査ですら十分にできていない。現在検査数は世界159位。ウガンダの次で、カメルーンの前とのこと。
保健所に連絡しても、検査を受けられるのは3~4日後。4月の話ではない。今なお、だ。
行政が硬直化していて柔軟な対応ができないことが大きいが、それ以前の問題として、一部の医師や厚労省の医系技官の間ではいまだに、
「偽陽性が出たら人権問題になるぞ!」
「陽性者が殺到して医療崩壊が起こったらどうする!」
「大切なのは検査することではなく、重症者を救うことではないのか?」
という信じられないほど低レベルな議論がなされている。

これだけ感染者や重症者の数が増えても、政府からは有効な拡大防止策がまったく出されていない。
山中教授のブログによると、日本より感染者数が多い国で日本より政策が緩いのはベラルーシだけとのこと。同国のルカシェンコ大統領は、「新型コロナウイルスはウオッカで退治できる」と主張している。
しかもこのデータは日本でGoToトラベルが前倒しで施行される前の、まだ政府が移動を避けるよう要請していた頃の政策から算出されている。現在の日本はひょっとしたらベラルーシを抜いているかもしれない。

そこで今日の結論。
僕らもベラルーシに倣って、コロナにはウォッカで戦う!

ではもちろんなくて……。政権がまったく頼りにならない以上、僕らの武器は引き続き「高い民度」しかない。
たとえ行政からの要請がなくても、マスクをし、三密を避ける。パーティー三昧では困るが、(できる人は)たまには会食や旅行をして、ある程度経済を回してほしい。
可能な範囲で経済を回しながら、実効再生産数1以下の生活様式を探っていくしかないのだ。
新しい「会食」様式について考える。

僕は政府には何の期待もしていない。唯一期待するとしたら、1日でも早く解散か総辞職をしてほしいということ。
これだけの事態にありながらリーダーがだんまりを決め込む国など、世界中を探しても他にはないはずだ。ありえないレベルの無能さとやる気のなさに、只々呆れかえっている。
「どうしたらいいのかわからない」と正直に認めて、政権の座を降りるべきなのだが、その決断すらできないようだ。
でも仕方がない。選んだのは僕らだ。僕らはそこも自分たちの責任と考え、成熟した大人として正しい行動を続けるしかない。
落ち込んでいたって感染は収まらないし、経済も回らない。
僕らにできるせめてもの貢献は、過度にではなく、過少にでもなく、「正しく」怖がり続けることしかないのだと繰り返し、今日の記事を終える。

(僕の新型コロナ記事に興味をもってくださる方はこちらへ。お薦めの記事がまとめてあります)





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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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