神様の裏の顔ーまるでナイツによる漫才のような展開力に脱帽!


今日ご紹介するのは藤崎翔著「神様の裏の顔」(角川書店)。
まずはAmazonでの紹介文。

“神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。坪井の美しい娘、後輩教師、教え子のアラフォー男性と今時ギャル、ご近所の主婦とお笑い芸人。二転三転する彼らの推理は!?どんでん返しの結末に話題騒然!!第34回横溝正史ミステリ大賞“大賞”受賞の衝撃ミステリ! ”

横溝正史ミステリ大賞受賞というあたりで、つまらない作品でないことは確定済み。
ネタバレしない程度で解説すると、僕はこの小説を「ナイツ」の持ちネタのひとつを思い浮かべながら読み進めた。前半で撒いたネタを後半できっちりと回収していくという手法が、とても似ているように感じたからだ。
そうしたら巻末の「受賞のことば」を読んでびっくり。作者の藤崎翔氏は元お笑い芸人とのこと。本当にナイツのネタから影響を受けたのかもしれない。
そして、道理で笑いのクオリティが高いわけだ、と納得。

大きなネタを紹介するのも恐縮なので、僕が気に入った小ネタをひとつ。準主役のひとりである若い男性が生まれて初めて葬儀に参列し、通夜ぶるまいに出た時の独白。

“やったぞ! 寿司だ寿司だ! 他にもうまい料理が盛りだくさんだ!
オレのテンションは上がりきっていた。
これは、予想をはるかに上回る素敵なイベントだった。どうやら艶ブルマの正体は、「通夜ぶるまい」だったらしい。「ふるまい」が通夜とくっついて、「ふ」に点々が付いた結果、ブルマという思わぬ副産物ができちゃったパターンのようだ。「しゃけ」が新巻とくっついて、「新巻じゃけ」になって、結果的に広島弁みたいになっちゃうのと同じだろう。
そういえば、今までに見たドラマとか映画の中にも、お葬式の後みんなでごちそうを食べるみたいなシーンがあった気がする。以前BSでもちらっとだけ見た、伊丹十三監督の、えっと、タイトルはちょっと忘れちゃったけど、お葬式を描いた映画。“

もちろん「結果的に広島弁」でもクスリと来たけど、個人的にはその後の「タイトルはちょっと忘れちゃったけど、お葬式を描いた映画」で失笑。
こんな感じでテンポよく進むので、ぐいぐいと引き込まれていく。

受賞に際しての審査員たちの評はというと。

有栖川有栖「とぼけた軽い筆致ながら上滑りすることなく、ディスカッションの面白さが味わえる。シドニー・ルメット監督の名画『十二人の怒れる男』を連想した」
(内山;ここで十二人の怒れる男をもってくるか! さすが有栖川先生)

恩田陸「いちばんの美点は、くすっと笑わせる絶妙なユーモアのセンスがあるところだろう」
(同意)

黒川博行「この作者はこれからも書きつづけることができると思い、わたしはこれを推した」
(なるほど)

道尾秀介「語り口が非常に愉快で、ユーモアのセンスは見習いたいほど」
(見習いたい『ほど』? 「見習いたい」でいいのに。ユーモアでは道尾先生に勝ち目なしかと)

ちなみにこの本は小学校6年生の次男に勧められて手に取った。息子に本を勧められる幸せ、とほっこりしながら読んだのだが。
ちょっと性描写が多過ぎないか!?
実は意外と色々知っているのかな?とドキリ。



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丸茄子のイタリアン田楽。
お料理に興味のある方はこちらの記事をご参照ください
【我が家お薦めのお手軽料理本】 ベスト3 ~ おいしくて簡単な本を厳選しました!

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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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