昨日の読売新聞、編集手帳。

“伝説的な米国のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスガ世を去り、今月で50年になる。革新的な演奏はロック好きの胸を熱くさせ、ジミヘンの略称で愛されてきた。ジミヘンは昔からジミヘンだが、昨今は4音の略語が増えた気がする。顕著なのはゲームで、ドラクエ……”
ここでずっこけた。ドラクエって昨今じゃないだろう。調べて見たら1986年だから今から34年前の発売。ジミヘンよりは最近だけど四半世紀は楽に超えてる。普通昨今って言う?
第一、4音の略語が増えたのは別に最近のことではない。芸能人ならエノケン、ショーケン、マチャアキ、キムタク、トヨエツ。4音に略されるのはある意味承認を得た証拠。
さらに「コン」で終わる4音略語を考えると山ほど出てくる。
まずはパソコンで、パーソナル・コンピューターの略。ちなみに英語ではパソコンなんて言わず、単に「コンピューター」と呼ぶ。わざわざ「これはパーソナルな奴ですぜ」なんて断る必要はないわけで。
ミスコンはミス・コンテスト。最近はそうストレートには言わずに、何とかクイーンとか、もってまわった言い方をすることが多いもよう。要はポリコレ。
マザコンはマザー・コンプレックスの略だから、ブラコンはブラザー・コンプレックスかと思いきや、ブラック・コンテンポラリー(黒人発祥の音楽)の意味で使うこともあるので要注意。さすがにバブルガム・ブラザーズのブラザー・コーンをブラコンと呼ぶブラザーはいないと思うけど(古いね)。
イトコン……糸こんにゃく?(笑)。じゃあシャブコンはしゃぶしゃぶ用コンニャクかというとちょっと違って、水で「シャブシャブに」薄めた欠陥コンクリートのこと。マンションの耐震偽装問題に絡んで話題になった。マンションといえばゼネコンだが、これはゼネラル・コンストラクター(総合建設会社)が正解。僕はゼネラル・カンパニーの略と思いこんでいて恥をかいたことも。カンパニーを語源とするのは合コンのコンの方で、英語のCompanyやドイツ語のKompanieからコンパという和製語ができ、それが合同コンパ→合コンとなったそうだ。その他、リモコン、エアコン、ネオコン、スポコン、できコン、これらも全部、違う「コン」からきているので、興味のある方はそれぞれが何の略だか考えてみて頂きたい(そんな暇な人いないか)。
閑話休題。読売新聞の話だった。結局落ちは総裁選絡みで、
“「胸熱」のフレーズはまだ聞こえてこない。”
で終わるんだけど、なんとかうまいことまとめてやろうって魂胆があまりに見え見えで、読み手としてはシラケるだけだった。
なんで朝からこんなに辛口かって?
最近僕が熱心に発信している「新型コロナウイルスの拡散防止に頻回抗原検査を」って主張を、新聞各紙がさっぱり取り上げてくれないから。丁寧に文献までつけて送ったのに、何の返信もないとは。このような対応を受け続ければ、当然僕としてもそれなりのエンコンが……。
あれ、エンコンって何の略だったっけ?
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