とまで言ってマスクの有益性を強調している。”These facemasks are the important, powerful public health tool we have ... I might even go so far as to say that this facemask is more guaranteed to protect me against COVID than when I take a COVID vaccine.”
「マスクは私たちが持っている重要で強力な武器です。マスクはワクチン接種よりも、私を守ることを保証してくれるとさえ言えます。」
マスク着用で感染しにくくなり、感染しても無症状ですむ確率が高い。しかもそれで免疫も得られるようだ。集団的マスク着用は新規感染率を低下させるのみならず、ウイルスの暴露量を減らすことで、無症状感染者の割合も増加させるのではないかという仮説が成立する。例えばアルゼンチンのクルーズ船で発生した最近の集団感染では、乗客にはサージカルマスクが、スタッフにはN95マスク配られていたが、無症候性感染の割合は81%だった(一方で、乗員がマスクを着用していなかった以前のクルーズ船の集団感染では、無症候性感染者は20%にすぎなかった)。
米国の食品加工工場で最近発生した2つの集団感染では、すべての労働者に毎日マスクが配布され、マスクの着用が義務付けられていたが、500人以上の感染者のうち無症状感染の割合は95%で、軽度から中等度の症状を経験したのは5%にすぎなかった。
集団的なマスク着用は、感染率と疾病の重症度の両方を低下させる証拠が蓄積されてきている。
しかし日本ではいまだにBCGだの交差免疫だのという説が主に取り沙汰されている模様。海外で大々的に取り上げられているマスクの重要性に、日本はいつ真剣に目を向けるのだろうか?“大量のウイルスにさらされた人は重症化率、致死率が高い。これはイタリアで多くの開業医が死亡したことをみてもわかる(彼らは軽装備のまま、至近距離で患者を診察、検査しなければならなかった)。
日本人はマスク装着や、ソーシャルディスタンスをとる生活様式により、たとえ感染しても暴露量は少なくすんだ可能性がある。日本の生活様式は感染者数だけでなく、致死率も下げうるというわけだ。“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。