ゲーテ “世の中のことは何でも我慢できるが、幸福な日の連続だけは我慢できない。”~幸せの名言4


幸福に関する名言。4回目の今日は、ゲーテ(1749年 - 1832年)。詩劇『ファウスト』などで有名な、言わずと知れたドイツの文豪だ。

“世の中のことは何でも我慢できるが、幸福な日の連続だけは我慢できない。”


言いたいことはわからないでもない。たとえば、食卓にはご馳走と美酒が溢れ、窓からの景色は素晴らしく、好きなようにして過ごせる環境にいたとしたら。
もちろん、たまにはそんな日もいいが、そんな日ばかりが続いたら、我慢ならないほど飽き飽きとしてしまうことだろう。
実は幸福学の研究でも、ある程度我慢を強いられ、選択肢が多すぎない人のほうが幸福な傾向があることがわかっている。

ただしこれは「幸福」の定義次第だ。
僕は医師なのにドイツ語が読めないので(すいません)、幸福と訳された元の言葉がもつニュアンスまではわからないが、おそらくゲーテは幸せを「物質的に満ち足りた平和な日々」と定義づけたのだと思う。
でも、僕がよく考える「幸福」は、そのような環境とはまったくことなる。たとえば、未知の分野にチャレンジすることだって、大いなる幸せだ。
その結果、手にすることになる成功はもちろん幸せをもたらすが、もっと大きな幸せは結果ではなく、(以前にも書いてきたように)努力の過程にこそあるというのも、これまた幸福学の知見。
幸福をそのように定義すれば、そんな日々の連続は大いにウェルカムだ。
もしゲーテに、
「幸福とは、あなたが『若きウェルテルの悩み』の原稿と格闘していたときのことを指すのだと思いますよ」
と意見したら、どんな顔をされるだろうか?
あるいはセミリタイア希望者にとって、実現する将来よりも、それに向けて試行錯誤している今にこそ幸せがあるとしたら?

そんなことを夢想しながら幸福学のデータをひも解くのは、なかなかに楽しい作業である。




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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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