スペインでは都会で深夜に集まっていた若者の感染が懸念材料になっている。
疫学の専門家、ダニエル・ロペス=アクナ医師はBBCに、「こうした若者から家庭内に伝染し、とりわけ高齢者に伝染している」ため、感染者の平均年齢は今後上昇するかもしれないと話した。家族の集まりやストリート・パーティー、ナイトクラブへの制限緩和は、コロナウイルス再流行の原因とされている。
夏休みのシーズンを迎えたヨーロッパでは、スペインやフランスなど各地でビーチやナイトクラブに集まった若者たちの間で集団感染が報告されていて、さらなる感染の拡大に警戒が強まっています。
仏政府は、5月に外出禁止令を解除した直後「最も美しい国土、フランスを再発見しよう」(ルメール経済相)として夏の国内旅行を奨励。海辺や湖畔が大混雑する様子が報じられ、街中で対人距離やマスクの着用義務を守らない人も相次いだ。
ナイトクラブや観光地での密から感染が拡大したようだ。その後、これがさらに拡散される。夏季休暇中に国外で過ごした人が帰国し、感染が拡大したもようです。パーティーへの参加や家族の集まりも感染拡大の原因とされています。
観光地以外でも、親しい人と会うことによって感染が拡大。この記事の段階ではクラスターよりもこちらが主とのこと。夏休み期間の人の移動が要因となったとの指摘がある。国外旅行を控える人は多かったが、親族や友人との接触の機会は増えた。仏政府によると、クラスター(感染集団)による感染拡大は全体の2割で、残りは私的な家族の集まりが中心だという。
バカンス先から持ち込まれたウイルスが、無防備な環境で拡散していく様子がわかる。コロナ感染のクラスターの多くは会社、家族での集まり、結婚式やお葬式。
こうなってしまうと濃厚接触者の追跡など不可能で、ロックダウンに近い策を取るしか止めようがない。どの国も対策が後手に回った印象だ。欧州は今や一部でクラスター(感染者集団)が発生している状況ではなく、首都をはじめ人口密集地で感染者の増加が止まらない。
マクロン氏は規制強化の理由について、レストランでの飲食や知人同士の会合が感染拡大の主な原因になっていると説明した。
イギリス版Go To Eatが「コロナ感染拡大の一因に」、英首相認める
8月にキャンペーンが終わり9月に入ると、いったん収まっていた新型コロナウイルスの感染が拡大し、中旬には第2波に見舞われた。
GoToEATで助走をつけて、大学スタートで一気に拡大。これはもはや人災と言っていいのではなかろうか?(そして日本はイギリスの失敗をそのまま真似ようとしてるかにみえる)大学がスタートし、学内でクラスター発生。状況がここまで悪化した一つ目の理由は大学が9月末に始まったことです。
多くの大学が学生に「安全な」環境を提供すると言い、学生を大学に戻した結果、学生らは住んでいる地域からこれまであまり影響を受けていなかった大学周辺の地域にコロナウイルスを持ち込んでしまいました。これが大学内でのクラスターにつながりました。
例えば、ニューカッスル大学の1000人以上の学生が、ノッティンガム大学では1400人以上が陽性になるという結果なったのです。
ここまで緩んでいたとは、と驚かされる。ドイツの普通の人たちは、マスクの効果などさほど信じている様子がないし、どちらかというと今でもバカにしている。お店に入るとき、持っていない人に、自分の付けていたマスクを貸してあげている人も見た。日本人なら卒倒しそうなシーンだ。
つまりそれまでは、公共交通機関などではマスクをしても、オフィス内でははずしているケースが多かったことになる。夏季休暇終了後、バカンス先から持ち帰られたウイルスが蔓延して当然だ。新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、フランスでは9月1日から企業の建物内でもマスク着用が義務化されることになりました。
ノール県では人が多く集まる場所ではマスク着用義務が。
これもそれまでは監視がなかったことを意味する。権利意識の強いフランス人が2週間の自主隔離をきちんと守ったとは、ちょっと考えにくい気がする。フランスでは、専門家機関の提案に従い隔離機関を14日間から、実際に他者を感染させるリスクのある7日間に短縮する。その代わりに、7日間の隔離が確実に守られるようより監視を行う。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。