の今日は作詞家、音楽プロデューサー、秋元康(1958-)の言葉。
“自分の幸せが定義付けできない人は、何も手に入らない。
大事なのは、自分にとって何が幸せなのか、どうすればドキドキできるのかを、しっかり理解しておくことです。”
本当に、そうだろうか?
僕はちょっと懐疑的だ。
たとえば、ある人がギャンブルこそが自分の幸せと信じているとする。それが一番ドキドキする、と。
であればどんどんギャンブルをしなさい、とは僕なら言わない。つまり、「自分の幸せの定義づけ」自体が、そもそも簡単なものではないのだ。
僕らが幸せについて考えるとき、常に遺伝子が邪魔をしてくる。
もしも平穏な日々が幸せだと感じたとしよう。僕らの遺伝子はそのまま放っておいてくれるだろうか? 答えは「否」だ。
遺伝子にとってみれば、宿主たる生物(すなわち我々)は、物質的な豊かさ、社会的地位、性交のチャンスといったことに、よりどん欲であることが望ましい。そうでなければ自らを増幅することができないからだ。
自分の幸せを自分で定義しようと思ったら、それこそ瞑想の合宿にでも行って邪な自我に惑わされない訓練でもしない限り、そう簡単にはいかないだろう。
そこがわかっていないと、人によっては秋山氏の言葉を聞いて、
「もっと飲み会に行こう!」
「多少あくどくても金儲けが最高!」
「人の目を惹くような宝飾品をもっと身につけなきゃ!」
などと、本当に幸せにつながるのかはなはだ疑問な解釈をしてしまいかねない。
フランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソーはこう言っている。
“人はつねに自分の幸福を望むものだが、つねに幸福を見分けることが出来るわけではない。”
どうやったら自分の幸せのありかをみつけられるか。
遺伝子が求める欲望と、個々人の幸福感とがずいぶんと異なることが近年、研究によって明らかになってきている。そういったことを解説した本は山ほどあるから、一度その手の書に目を通した上で、ご自身の心に向き合ってみてもらいたい。
もちろん自著”4週間で幸せになる方法 Twenty-eight tips to create joyful life”もそう悪くない、とさりげなく宣伝をしたところで、今日のブログはお終い。
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