妻の野球拳疑惑が浮上! 次男と呑気になぞなぞを楽しんでいたら・・・


「ねえ、なぞなぞの問題、出していい?」
小学校3年生の次男が、そう声をかけてきた。
そうか、もうなぞなぞをおもしろがる年になったか、長男にもこんな頃があったな、と成長をうれしく思いながら、「もちろん、いいよ。出してみなさい」と答えた。
「じゃあ、まずは簡単なやつね。ワニ足すワニは、なあんだ?」
ワニ足すワニ? なんのことだかさっぱり分からない。
問題を聞く前は、
(息子の出すなぞなぞなどちょろいもの。でもあんまりあっさりと答えるのも悪いので、少しは考えるふりをしてやらなきゃな)
などと内心で思っていたのだが、どうやらそう簡単にはいかなそうだ。
息子のなぞなぞのレベルが高いのか、それとも僕の脳みそが劣化してきているのか? 
ううむ、難しい ・・・。
「ワニ足すワニ ・・・ ワニが二匹、じゃないよねえ」
自信なく答える私を、息子はあきれたような顔で見ながら言う。
「簡単なんだけどなあ。答えはワシ。2足す2は4、つまりシでしょ」
なるほど、そういう風に考えるのか!
「ようし、勝手はわかったぞ。じゃあ次の問題にいこう」と思わず力が入る。

「次はさっきのより少し難しいよ。1文字だと赤いのに、2文字だと白いものってなあんだ?」
ううむ、これまた皆目見当がつかない。
「答えは、『ち』。血は赤いし、ちち(乳)、つまり牛乳は白いでしょ」
なるほど。よく考えるものだなあ。

「それじゃあ、次ね。本当は結構重いのに、逆立ちすると軽くなるもの、なあんだ?」
ん? これは分かりそうな気がするぞ。きっと逆さにするとなにか軽いものになるんだよな。軽い物 ・・・ たとえば ・・・ 綿!
「答えは、タワー!」
自信満々で答える僕に対し、
「タワーって、何?」
と首をひねる次男。
「タワーっていうのは、高い建物のこと。もちろん重いけど、逆さから読むと、ワタ。綿は軽いだろ」
「う~ん、間違いとはいえないんだろうけど」
息子は申し訳なさそうに口ごもる。「でも、わかりにくいよねえ。こっちの答えは、イルカ。逆さにすると、軽い、になるでしょ」
なるほど、確かにそっちの答えの方がスマートだ。
でも、イルカよりタワーの方が重いんだけどな ・・・ だめ?

「じゃあ、最後の問題。ビルの上で作業をしている人は、何県にいるでしょう?」
ここまで全問不正解の私。さすがに、これに答えられなければ父親の沽券に関わってくる。
高い県? ビルと関係がある県? 全然浮かばないぞ。
北から順番に県名を考えれば分かるかな? 青森県、岩手県、秋田県 ・・・ いや、まてよ、難しく考えすぎてないか?
そういう問題ではないような・・・。
突然、答えがひらめいた。
「分かった、答えはき県 (危険)!」
「正解!」
僕のようやくの正答に、次男もうれしそうな様子。
ふうう、危ない危ない。最後だけでも当てられてよかった。

正解を出して余裕がでた私は、そのレベルの問題なら簡単に作れそうだと考えて、なかば冗談で、今度はこちらから問題を出してみた。
「じゃあ、みんながグーとかチョキとか言っているのは何県?」
答えはもちろん、ジャンケン。さっきの問題をちょっと変えただけだから、簡単だろうと思ったのだが、腕を組んで考え込む次男。
「ええっ? グーとかチョキとか?」
なるほど、出す問題がよくできているので、次男のなぞなぞレベルはそれなりに高いものと誤解していたが、考えてみれば問題は友人や本から仕入れてきただけのこと。
なぞなぞを解く力の方はまだまだのようだ。
中々答えが分からない様子の次男をからかうように見ていると、かたわらで家事をしていた妻が、「分かった! はい!」 と勢いよく手を上げた。
こんな子供だましの問題に、何を大人げないとは思ったが、手を上げる様子がなんとも一生懸命、かつ楽しそうだったので、答えさせてあげることにした。
「はい、じゃ、母さん」
そう指名すると、妻は自信満々の様子で、
「答えは、野球拳!」

なぜ、野球拳!?
「間違いじゃないけど、答えはジャンケンのつもりだったんだけど ・・・」
そう控えめに告げると、自らの失態にようやく気づいたのか、顔を赤らめる妻。
その後、 「野球拳って何?」 としつこく聞いてくる次男への説明に、かなり苦労しているようだった。
それにしても妻には、まだまだ私の知らない過去があるような気がしてならない・・・。

アーリーリタイアしたから、時間はたっぷりある。
このなぞなぞ遊び、しばらくは次男との日課にしようかな?

(3年前のブログより転載しました。懐かし)


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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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