確かに当時はそうだっただろう、と思う。哲学者や宗教家が、特に根拠なく幸せを語っているだけで、どの考えが核心をついているかは、つきとめようがなかった。“誰もが幸福についてしゃべる。 しかしそれを知っている人はほとんどいない。”
p165
“我々はずっと幸せを探し求めています。
仏教的にいえば、探し続けているのは「幸せがないから」です。もし幸せがあるのだったら、誰も探す必要はありません。つまり、「生きる」というシステムの中に幸せはないのです。それなのに、人間は幸せを探しています。
(中略)
仏教は「生きることは苦である」と説きます。それを発見したのがお釈迦様です。幸せを探すのではなく、我々は苦をなくすようがんばろうじゃないかと。“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。