近いうちどころか、この記事を上げた当日の新規感染者数が100人を超えることとなった。注視すべきは北海道での動きだ。これが全国に先駆けて生じた第3波と考えて間違いはないだろう。7月の1か月間で新規感染者数が10倍にまで増加し、その頃より人出が多かった9-10月に感染がさほど拡大しなかったことを考えれば、「換気のしやすさ」が大きなファクターになっていると考えてほぼ間違いない。換気が難しい気象条件でこそ、このウイルスは実力を発揮するのだ。
札幌では繁華街への外出自粛が始まっているようだが、その効果が出るのは先でおそらく今月の後半になる。となれば近いうちに1日の新規感染者数が100人を超える日が出てくるはずで、これはかなり危機的な状況といえる。
この記事で僕が気にしていた東京の気温だが、記事を上げたときにはすでにそのレベルに達していたようで、僕は翌6日に下記ツイートをする。今回の北海道での感染拡大の起点を10月20日と考えると、その2週前の気温は最高20℃弱、最低10℃前後。これは東京の11月の平均気温に当たる。となれば11月中、遅くとも12月上旬には東京でも同様に新規感染者数の増加傾向が現れる可能性が高い。
(中略)
指数関数的な増加傾向が始まるポイントを見極めるのは難しいが、おそらく今月後半から来月の上旬で、そのときの新規感染者数1000人程度と予想しておく。であればその1か月後には単純計算で1日の新規感染者数は1万人、冬の低温乾燥の悪影響を加味し、7月以上の増加率になると考える場合には1万人を上回ることになる。
つまり11月20日から27日あたりを起点として、現在北海道でみられているペースでの指数関数的な増加が始まるはず、と予想している。これは今でもまったく変わっていない。東京では一昨日から下記気温まで下がっています。週末は一旦緩みますが来週はさらに気温が下がる予報。北海道のほうが屋内温度を高く設定する傾向があるようなので、その分少し猶予をとって、今から2-3週後に東京で新規感染者数の指数関数的な増加が始まると予想します。そこからはあっという間です。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。