“幸福はまず何より健康のなかにある”~幸せの名言15


15回目の今日は、G・W・カーチスによる言葉。ちなみに僕はこの人について、この言葉の他には何も知らないし、ネットで探しても情報はない。
8回目で紹介したダンデミス同様、名言界のみで有名という人が実はポツポツいるらしい。なんとも不思議な話だ。
しかもカーチス氏の場合はその名言もしょぼい。

“幸福はまず何より健康のなかにある。”


いかにもありがちな健康第一説だが、せっかくだから幸福学の見地から解説を加えたい。

健康と幸福度の相関関係は、当然のことながらかなり強い。では健康は幸せの前提条件なのだろうか? と幸福学での研究結果をあたってみると、どうやらそこまでは言いきれないようだ。
病院で受けた検査の結果よりも「自分で自分のことを健康だと考えているかどうか」のほうが、幸福にとっては重要だというデータもある。
であれば几帳面に人間ドックを受け、そのたびにストレスを感じている人より、日々のんびりと過ごしながら、
「ろくにストレスもないのに、病気になんてなるわけないじゃない」
とめったに健康診断も受けない僕のような人間のほうが、幸福度は高いということになる。
さらにそのストレスだって、健康に悪影響を及ぼすと信じている人の死亡率は高いものの、逆に大きなストレスを感じながらも、それが健康を害することはないと考えている人の死亡率は非常に低い、という研究データもある。

考えたくもない事態ではあるが、あなたが事故にあって障がいを負ったとしよう。そうすればほぼ間違いなく幸福度は下がるが、それは一時的なもので、もちろん個人差はあるものの、時間がたつにつれて大幅に回復するケースが多い。
いいことであれ、悪いことであれ、人が環境に適応する能力には目を見張るものがあり、だから僕らは予測不能な状況に身をさらすより、たとえ健康ではなくても安定した状態でいるほうを好むと考えられている。
病気や怪我による失意も月日がかなり解決してくれるというデータは、自分がそのような立場になった時、心の支えになってくれることだろう。

幸福はまず何より健康のなかにある、という言葉にはとても同意できない。健康だけど不幸な人も、不健康だけど幸福な人も、いくらだっている。
だからG・W・カーチスなんか全然信用できない! と声高に叫んだところで、何者かわからないんだからしょうがないよなあ……。


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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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