息子と「ラップ」に挑戦! 児童会祭りはうまくいったかな?

(5年前の『院長ブログ』から転載)

今日は音楽のラップのお話し。本日、小学校5年生の長男が通う小学校で児童会祭りが開催されます。
これは毎年生徒主導で行われるイベントで、クラスごとにゲームをしつらえ、他のクラスや学年の子供たちに遊んでもらうのだそうです。
長男のクラス、5年1組のゲームは題して 「シューティング・ツアー」。割り箸でつくったピストルで輪ゴムを飛ばし、絵に描いたモンスターを倒しながら進んでいくという、実に子供らしい出し物です。
この祭りの最初に全校生徒が体育館に集まり、各クラスの代表が壇上に上がって、自分たちの出し物を宣伝する時間があるのだそうです。目立ちたがり屋の長男は数人の友達と立候補したらしく、昨日私が家に帰るとすぐに寄ってきて話し始めました。
「どのクラスも大体、『〇年〇組です。○○をやるので、皆さん、遊びに来てください』 って感じなのね。一緒じゃつまらないから、紹介をラップでやろうと思って作ったんだけど、聞いてもらえる?」
うちの長男はこういうことになると俄然張り切りますし、中々のアイデアマンでもあります。先月、授業の一環としてやったグループ対抗の議論では、プレゼンテーションに笑点の大喜利のスタイルを取り入れたところ、それが大いにうけて優勝したとのこと。それに引き続き、今回もイベントを盛り上げたいようです。
「じゃあ、やってみるね」 と長男。
ワン、ツーと呟いた後、体をくねらせてリズムをとりながら、しゃべり始めました。

5年1組 シューティングツアー
はらはらドキドキ楽しいシューティング
スリル満点のシューティングゲーム
ゴム鉄砲でモンスター倒せ
音楽室で待ってるぞ! イエイ♪


う~ん、悪くはない。悪くはないけどシューティングという言葉が3回も出てくるのはしつこいし、それにせっかくラップでやるのなら韻くらい踏んでほしいところ。
長男にそう話すと、そもそも韻が何かを知らないと言うので教えてやることにしました。

教材に選んだのは、日本語ラップの名作3曲。
小沢健二とスチャダラ・パーの 「今夜はブギーバック」、ケツメイシの 「夏の思い出」、そして、ドラゴン・アッシュの 「Grateful days」。CDをかけると、長男は食い入るように歌詞カードをみつめます。
そして3曲すべてを聴き終わると、長男は興奮で少し顔を赤らめながら言いました。
「どれも格好いいねえ!」
父さんとしては、音楽でそういう風に感動できるキミの若さがうらやましい (笑)。
さて、これらの曲の中で、韻という意味ではドラゴン・アッシュが一番凝っているので、今度は歌詞カードを指しながら具体的に解説しました。
「基本的には行の終わりで韻を踏んでいるんだ。まずは、
『Turn up radio
そう今日も聞こえるよ
風に揺られ流れるStereo』
radio、聞こえるよ、Stereoが全部 『お』 の段で終わっているだろ?
その次が、
『よく晴れた空の真下
僕らは遥かな未来目指しました』
これはもう少し高度で、最後が両方とも 「した」 という言葉で終わってる。たくさん重ねればいいというわけではないけど、重なる部分が長いほど、韻としては高度と言っていいと思うよ」
「なるほど、確かに格好よく聞こえるね」 と長男もうなずきます。
「2番の歌詞がまた、実にうまいんだ。
『俺は東京生まれHIP HOP育ち
悪そうな奴は大体友達
悪そうな奴と大体同じ
裏の道歩き見てきたこの街』
最後が 『だち』 でぴったり合うのは最初の2行だけだけど、その後の2行も最後の2文字が、『あ』 段、『い』 段の順番になってる。だから聴いていて心地いいんだ」
「すごいなあ」 初めて韻というものを理解して、長男は感銘をうけている様子です。「僕らの紹介もこんな風にしたいけど、でも、難しいよね」
「確かに、初めてだとちょっとやっかいかもしれないな。よし、じゃあ、父さんが手伝ってやろう」
「やった!」
というわけで、親子で頭をつき合わせて、ああでもない、こうでもないと言葉を並べ替えること約10分、なんとかそれらしいものに仕上がりました。
それが、これ。

5年1組 シューティング・ツアー
こんなゲームなら オレが勝つわ~

ゴム鉄砲で 先にモンスター倒せ
自分がやられてからじゃオセー

はらはらドキドキ楽しいシューティング
強敵を倒した お前こそキング

音楽室で 待ってるぜ
しらけてる奴 いたらまじウゼェ
だから気合入れて 一丁行くぜぃ!
イェ~イ!


はははは、くだらないけどいい感じ!
で、本日が本番。
長男は格好もラッパー風に決めたかったようで、こっそりと妻のベースボールキャップとサングラスをランドセルにしのばせていたところを妻にみつかり、朝からこってり絞られていました。
馬鹿な奴 (笑)。

今頃、学校では盛り上がっているかな?
紹介、はずさなかったかな?
小学生時代かあ。
楽しそうな息子の様子が、なんだかちょっとうらやましい内山でした。

(5年前の『院長ブログ』から転載しました)


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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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