子供たちに学校を休ませて温泉に行ってきた


僕の地元はまだ市中感染がほとんどないが、そろそろ波が来るはずと思っている。しかしGoToトラベルの影響で週末はどの宿も一杯。
そこでとある平日。子供たちに学校を休ませ、冬ごもり前のひと遊びとばかりに温泉宿に出掛けてみた。

僕らには気に入った温泉宿が3軒あり、めったに浮気はせず、その3軒を順番に回る。
2軒は川沿い、もう1軒は日本海。今回は後者、日本海に面した宿をとった。
僕らのように同じ宿ばかりリピートする家族というのは、案外珍しいのでは? と思っている。周りの話を聞いても、新しいところを試したがる人の方が多いようだ。
もちろんどちらがいいということではなく単なる好みの問題なのだが、僕らは定宿に通うほうが性に合っている。
以前はいろいろな宿を試した。子供も小さく僕の仕事も忙しかったから、海外旅行などの長めの旅は到底かなわず、せめてもの贅沢と近場の温泉に行く機会が多かった。
訪れたの宿の中で、僕らにとって特に快適だったのがその3軒。
理由はというと、
1. 車で1時間程度で行ける(たかが1~2泊の旅なのに、移動に時間をかけるのはもったいない)。
2. 部屋で食事をとれる(子供連れだと特に本当に助かる。今は新型コロナ対策としてもありがたい)。
3. 部屋に専用の露天風呂があり、そこからの景色がいい。
4. 料理やサービスのクオリティが、そこそこ高い(グルメ目的ではないので、ここは『そこそこ』でいい)
というもの。

年に何度も温泉に行くのなら他の宿を試すのもいいだろう。だが僕らの場合、温泉旅行は年に数えるほどで、最近は1泊しかしないことが多い(僕は暇でも子供たちが忙しい)。
この程度のペースで訪れる分には飽きることもないから、勝手知ったる宿のほうが楽でいいと思っている。

宿の中にはもちろん立派な大浴場もあるが、僕が立ち入ることはまずない。狭くても、部屋にある露天風呂が好きだ。本も読めるし、酒も飲めるし、温度も自由に調節できる。うるさい子供も、意味もなく(あるのかな?)呻る老人もいない。
部屋の風呂から眺めると、大浴場からのものと同じ景色でも、それを独占しているような気分になれる。今回は曇り空で、残念ながら夕日を楽しむことはできなかったが、でも、やはり海はいい。
ちっぽけな悩みなら、簡単に洗い流してくれる(アーリーリタイアしたって、もちろん悩みはある)。

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1泊ではあったが、随分と長い時間ぬるめの温泉に浸かることができた。悩みの種である五十肩もいくぶん楽になった。平日だからなんとか部屋もとれたし、週末より安いのもいい。
フットワーク軽くこういう旅行ができるのは、やはりアーリーリタイアをしたからこそだろう。開業医として忙しく働いていたころなら、考えもしなかったはずだ。
自由は、いい。もちろん健康が第一だが、それが損なわれたときと考えたって、時間は大いに役に立つだろう。
いくらお金があっても、休みがとれなければ体調の回復もままならない。
高いドリンク剤を買って働き続けるより、平日の温泉にでもふらりと出掛けるほうがいいに決まっている(もちろん、その程度の金は必要ということになるが)。
アーリーリタイアなんてしなくても、もう少し皆が呑気に生きられる世の中になればいいのにな、と呑気界隈の最果てでぼんやりと考えた。
新型コロナのことはしばし忘れて。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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