日本ではなぜ「完全封じ込め」が難しいのか?


これについては書くのが辛い。というのも、僕がツイッターでフォローし合っている何人かの人が、「完全封じ込めを目指すべき」と熱心に運動をされているから。
僕が新型コロナで憎むのは、支持団体の顔色ばかり窺う政治家、自らのポジションづくりに汲々とする感染症専門家、そしてろくに勉強もせずに「経済優先」と訴えるコメンテーターたちであり、一生懸命勉強している一般の方とは敵対したくない。むしろ共闘してきたつもりだし、これからもそうありたい。
そもそも完全封じ込めがベストというのは間違いないのだ。感染して苦しむ人が減るのはもちろん、経済だって回しやすい。
しかし日本に完全封じ込め路線は無理だと僕は考えている。
今日はその「ヒジョーに残念な理由」を説明する。

まずよく引き合いに出される台湾。これについてはショーンKYさんのブログが秀逸だ。

日本と台湾の大きな違いは、4/1時点で検査陽性者約300・検査数延べ33000・隔離者は10万以上、言い換えれば、陽性者の300倍・検査数の3倍もの隔離をしている、その隔離ポリシーにある。「日本は台湾に学べ」というなら、台湾CDC自ら「自己隔離すれば検査は必ずしも必要ない」と広報し、実際に検査数の倍の人数を検査一切なしで隔離した、その隔離ポリシーをこそ学ばなければならない。

つまり1人陽性者が出たらその周りを300人以上隔離するということ。これが日本でできるだろうか?
ベトナムも似ていて、とにかく隔離の仕方が広範囲だ。これは僕の過去記事から引用する。

見事だったのが感染者の追跡だ。
感染者との濃厚接触者はすべて政府の用意した施設で隔離。さらに濃厚接触者の接触者までも自宅隔離(アプリでの監視あり)。
SARSや鳥インフルエンザで苦しんだ経験が、しっかりと生かされていたというわけだ。

人権が尊重される日本では到底マネはできない気がする。
であれば人権が重視されているはずのオーストラリアではどうか? この冬(日本では夏)に生じた第2波を見事に封じ込めたことは報道で知っている人も多いはずと思う。
実はオーストラリアはかなり過酷なロックダウンをしている。以下記事からの引用。

ヴィクトリア州政府は7月初旬、1日あたりの感染者数が100人を超えたことを受け、メルボルンに2度目のロックダウンを敷いた。感染者数は約1カ月後にピークをむかえ、その後減少し始めた。
感染がメルボルン市外にまで広がったため、州内のほかの地域にも在宅制限が導入された。市内では夜間外出禁止令のほか、屋外での運動が1時間以内に制限され、自宅から5キロメートルを超える移動が禁止されるなど、市民は最も厳しい措置に耐えることとなった。
ほとんどの小売店やレストラン、職場の閉鎖は続いており、ほかの世帯を訪問することも禁止されたままだ。この世界的に最も厳格なロックダウンをめぐって市民の間で意見が割れ、小規模な抗議行動が起きた。ここ数週間では、多くの経営者らが州側に経済活動の再開を求めているが、州首相の慎重な姿勢を支持する声もある。

メルボルン圏でのロックダウンは7月7日からで、その日の感染者数は191名。これを封じ込めるのに数カ月かかり、ロックダウンが解除されたのは11月9日。
https://nichigopress.jp/ausnews/201039/
日本でこれだけ長期間にわたるロックダウンができるとは思わないし、オーストラリアと違い都市間の距離が短く、生活圏が重なり合っている日本では、そもそもロックダウン自体が難しい。

中国? 圧倒的な検査数、人権軽視の接触追跡と隔離政策。厳格な都市封鎖。もちろん日本には真似できない。

あえて日本と状況が近い国を探すとなると隣国、韓国が浮かぶ。ロックダウンはしていないし、台湾やベトナムほど多くの人を隔離はしていない。
しかし日本より検査数ははるかに多く、接触追跡能力は高く(カードの利用履歴や防犯カメラ映像を駆使している)、隔離違反者には実刑判決(日本では罰則規定がない)。
https://twitter.com/inakashoge/status/1325035905900490752
そして残念なことに、この韓国ですら完全封じ込めはできず、現在第3波に苦しんでいる。

日本での完全封じ込め論者は多いが、じゃあ具体的にどのやり方をとるのかと聞くと、ほとんど返事はない。
日本でもできるはず!との精神論だけだ。
でも残念ながら、精神力でウイルスを封じ込めることはできないのだ。

まとめるとこうなる。完全封じ込みに重要なのは、

・ある程度のPCR検査体制
・ロックダウンを行った
・接触追跡能力が高い
・軽度の接触でも隔離を強制できる国家権力

封じ込め成功国には基本的に4つのうち3つ以上が備わっている。中国は全部が揃っている。
日本にはこれらのうち、ひとつも備わっていないのが現状なのだ。

もしあなたがこれでも日本でも封じ込めできると考えるなら、ぜひ僕のTwitterアカウントにコメントをしてほしい。よほどひどいものでない限り、真摯にお答えをするつもりだ。
僕はむしろ誰かに論破してほしいのだ。僕だって「完全封じ込め論者」になれるものならなりたい。
誰か僕に、日本でもできる完全封じ込め策を耳打ちしてくれることを祈っている。



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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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