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https://first10em.com/covid-19-is-spread-by-aerosols-an-evidence-review/まずエアロゾルに関するよくある勘違いは「もしそれで感染するならこんな拡大ペースですむわけはない」というもの。これは「はしか」を連想するからだろうが、そもそも感染拡大スピードはその経路とは関係ない。
エアロゾル感染するが感染力は「はしか」より低い、で何の矛盾もないのだ。
現に空気感染することで知られる結核の感染力は新型コロナとあまり変わらない。
エアロゾル感染するなら遠距離での感染が多数出るはず、というのも同様によくある勘違い(the 専門家、岩田健太郎先生はいまだにこう言っている)。
エアロゾルは飛沫よりもはるかに遠くに拡散することは事実だが、近距離の方が高濃度で存在する。3次元空間全体に広がっていく以上、距離とともに指数関数的に減少して当然なのだ。
エアロゾルは長距離で病気を感染させることもあるが、短距離で病気を感染させる可能性がはるかに高いと考えていい。
次に疫学データをみてみる。超拡散イベントが多く報告されていることを知らない人はいないだろう。
最も有名な例は2020年3月にワシントン州スカジット郡で行われた合唱練習。61人が3月10日に合唱練習に参加し、そのうちの1人がCOVID-19に感染。残りの60人のうち、52人(87%)がその後感染した。
信じられないほど高い発病率は接触や飛沫の広がりでは説明できず、パターンは他の空中感染症とまったく同じように見える。
同様の超拡散イベントはバス、オフィスビル、演劇練習、ライブハウスなどで報告されており、感染者の10-20%が病気の伝染の80%に関与していると推定されている。
多くの感染者は周囲に感染させずに終わるのだ。
この10-20%の感染力の強い感染者に目を当てれば、感染拡大スピードや経路はまるで「はしか」のようにみえてこないだろうか。
他にも換気でリスクが減る、屋外での感染がほとんどない、ある程度防備をしている医療感染者の感染が多いのも、飛沫感染よりエアロゾル感染を強く示唆する。
さらに無症状者からの感染。咳やくしゃみをしなければ飛沫は飛散しにくいが、エアロゾルは発生する(会話でのエアロゾル曝露は飛沫の2000倍)。したがってこれもエアロゾル感染を示唆すると考えられる。
逆に飛沫感染が主経路であることを示唆する証拠は何ひとつない。
何ひとつないのだ。
ここまで読んで、まだ「エアロゾル感染なんてしませんよ、へへへー」と考える人は、岩田健太郎氏くらいなものと信じたい。
となれば対策はこうなる。
3密を避ける。屋内での密な接触はできるだけ短く。マスクの着用。屋内環境での歌、大声での会話、激しい呼吸(運動)など、エアロゾルの生成を大幅に増加させる活動は控える。誰かと一緒に閉ざされた空間にいる必要がある場合は、窓を開けて換気を増やす。
ブログで繰り返し書いてきたことばかりだ。
新型コロナに関する知見はどんどん集積されてきている。
過去の議論に捉われず、柔らかい頭でそれらを吸収してほしい。
戦いに勝利するには、敵を知ることが大切なのだから。
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