年末年始恒例の資産チェックをしてみた


年末年始恒例の資産チェックを行った。
とはいっても例年、複雑な資料を開いたり、面倒な計算をすることはない。
僕の場合、資産のほとんどは金融資産で、その4割程度が株。
残りは積立式の生命保険、債券、預貯金。あと不動産がほんの少々。これらを全部まじめに見直すと大変な作業になってしまうから、以前おおまかにまとめたものを叩き台にした上で、この1年の動向を踏まえ数字を書き換えるだけだ。
投資信託の評価額がどう変化したか、家計の赤字(支出-収入)がどれほどであったかを入力。
生命保険を解約するまでの残り年数は1年減り、その分必要なキャッシュも減るので、その要素も計画書に加味。
さらに株については配分を再検討し、今年の投資計画を立てる。
その手の計算が不慣れなのに加え、いまだに計算ソフトを使うのが苦手ですべて電卓で手計算するので、これだけで丸1日かかってしまう。
しかしこの手のことをまったくしないわけにはいかないので、年末年始の仕事として自分に課しているというわけだ。

うれしいことに、投資信託の評価額は想像していたより上がっていた(逆にいうと、いかに日頃真面目にチェックしていないかということになる)。
とはいえコロナ禍を考えれば、これは明らかに異常だ。
各国政府の金融緩和策や給付・支援金で市場がジャブジャブになり、行き場を失ったマネーが資産バブルを形成している。
さっき株は金融資産の4割程度と書いたが、6割のキャッシュには当座の生活資金や、今解約すると不利な生命保険の積立も入っていて、すべて投資に回せるわけではない。
運用に使っても当座支障がない株口座内の内訳でみると7割が投資信託、3割がキャッシュになっている。
これは僕にとっては「かなり弱気」な投資比率になる。
では僕が株式市場に対し弱気なのかといえば、実は逆だ。今年の株式市場は基本的には強いのではないか?
理由はコロナが収束するからでも経済が回復するからでもない。反対に実体経済の回復の遅れから各国政府は財布の紐を締めることができず、市場に多くのキャッシュが流入する状況が続くと予想しているからだ。
引き続き株や金が強いと考えるのが順当ではなかろうか?
しかし同時に、いつ大暴落が起きても不思議はないと考えてもいる。
例えば中国。新型コロナを封じ込めたことにより経済は安定してみえるが、それでも以前のような成長を続けられるとは思えない。
最近はさっぱり報道されないが、不動産バブルや銀行の貸付過多は解消されることなく深い所でくすぶり続けているはずだ。いつ、何が火種になってこの世界的なバブルがしぼんでも不思議はない。
というわけで基本的には強気とはいえ、前述した3割のキャッシュを多過ぎるとは考えていない。むしろ暴落時に買い向かえる資金は十分ある、と前向きに考えている。
今年の方針は、下がるなら買い向かう。
しかし上がり続けた場合には安易には売らないことにする。キャッシュは十分あるし、このバブルがかなりのレベルまで膨らんでもまったく不思議はないからだ。
去年はコロナ禍の前、1月の時点でかなり売った。コロナ禍を予期したのではなく、すでに高値水準にあるという判断から、一昨年暮れより少しずつ売っていずれくるであろう下落局面に備えていたのだ。
本来ならそろそろ収束に向かうはずだった緩和バブルが新型コロナによって延命されたと感じている。

以上、何ら根拠に基づかない素人考えをつらつらと述べた。
僕は投資において「自分が快適に感じる」範囲であることをことさら重視しているので(ぎりぎりの勝負は狼狽売りにつながり、これが投資では最悪のパターンだ)、計画は厳密である必要も正しい必要もない。
自分自身がきちんと理解し、納得できていればいいのだ。
このプランなら今年もあせらず冷静な売買ができそうだ。

リタイアして5年近くたつが、資産は増え続けている。
だからもう少し生活レベルを上げる、ではなく、そろそろ暴落などにより資産が激減する局面がくるだろうと心づもりをしている。
このように悪くいえば小心な、良く言えば「地に足がついた」態度でいれば、アーリーリタイア資金が枯渇することはないだろうと考えている。





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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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